そう言えば、昨年は電気エネルギーへの依存をいかに低く抑えることが出来るかということを一生懸命考えていた。北海道電力では毎月の使用量を視覚化できるWEBサービスを提供しているので、引越してからの記録をグラフ化してみた。
電気使用量変化 |
そもそも電気使用量を低減する目的はと言うと、料金の節約では無く生活の電気エネルギーに依存する割合を極力下げたかったのである。なぜ依存率を低減しなければならないかは話が長くなるので書かないが、とにかくそういうことなので実験を開始したのであった。
電力料金は、最初の120kWh以下は1kWhあたり23円54銭、121kWhから280kWhまで29円72銭、281kWh以上は33円37銭になる。引越した頃の使用量は平均で150kWhであったので、当面の目標を120kWh以下としていたが、翌年の夏頃になると暖房器具を使わなくなったため、余裕で目標が達成出来たのである。
これ以上の節電を達成するためには、所持する電気器具毎の正確な消費電力量を把握する必要があったので、検電器を購入してみた。これまでにも同様のメーターは持っていたが、「力率」を計測できるものが欲しかったのである。
その結果、我が家の電気の無駄食いチャンピオンはテレビとビデオ、冷蔵庫であった。テレビは液晶の追従性の悪さを嫌ってKV-36DZ950という重さが99Kgもある巨大ブラウン管テレビを使っていたのだが、さすがに古さが目立って来たことと、液晶画質が次の世代へと移ったお蔭でなんとか鑑賞に耐えるものが出て来たので買い替えることにした。せっかくなので、消費電力の小さいものを選んでみた。
ビデオデッキは、番組表取得やネットワークアクセス、予約番組の放送時間の変更追従機能のせいで電源がONの状態が思いの他多かったのである。仕方が無いのでテレビに直結するUSB-HDDに買い替えた。その結果、月間電気使用量は100kWhを切るようになってきた。
オーブントースターは普通の1300Wのものから庫内の狭い900Wのものに変更したら、パンの焼き上がり時間が70%になった。900÷1300×70=48%となり、消費電力は半分以下になった上に焼き時間が短い分だけカリッとした食感に出来上がり美味しくなった。これは意外であった。
パソコンやルーター、ハブ等は一日中付けっぱなしなので、これも省電力型のものに替え、力率の良い電源ユニットと低消費電力型のクワッドコアCPUなどに変更したら16W程度にまで下がった。ノートPCの半分くらいか?
こんな感じで消費電力を抑えて行ったら、先月はとうとう80kWhを切るまでになったのであった。
我が家には部屋の仕切りが無いため、照明は家中を照らす必要があるのでLED電球が30個あり、3系統に分けてはいるものの殆んど点けっぱなし。夜間外出時にも1系統は点けて行く。大型ファンヒーターは冬の間は切ることが無く24時間スイッチが入っている。他にはこまめにスイッチを切るようなものも無く、適当に生活しているので特に不便さを感じている訳でも無い。あとは消費電力の半分を占める冷蔵庫をどうにか工夫すれば、依存率はかなり下がると思う。
とりあえず、消費電力低減作戦は成功したようだ。