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2025年9月1日

進捗具合

 さて、そろそろ飽きてくるかと思われた黄色スズメバチ君であるが、ちょっと飽きてきたのは事実であるものの、それを超える機能と庭の仕上がりにすっかりはまってしまった私である。

荒れ地もちょっと綺麗に

ちょっと芝生っぽく?

最初の2週間ほどはこんな感じで庭の草刈りをしていた。

このような刈り方だと見た目は綺麗なものの、その後の成長も早いため結構な頻度で刈り取らならければならないのである。しかし、まだ黄色スズメバチ君を走らせることに飽きてはいない私は頑張って草刈りをするのである。まあいつまで続くのかは過去を振り返れば容易に想像が……。

と思ったけれどその後も草刈りを奇跡的に続け、手付かずだった草むらを刈り取り、

さらに

その左横の草むらも刈り取る

もう刈り取る草が無い?

勢い余ってロプノールの小屋の前辺りも綺麗に刈って、遠目には芝生のような感じになったか?

ロプノールの小屋の前  

 

さらに、庭の端っこの隣の畑との境界線があやふやだった所も境界杭に沿って黄色スズメバチ君で一気に刈り取る。

へえ、こんなところが境界線だったんだと新たな発見が……、いや面倒だったので放置していただけど。 

隣の畑との間も一気に刈る

 なんかとてもスッキリ!!

2025年8月7日

強力な助っ人 その (3)

 その後、黄色スズメバチ君(と名付けたのか?)の扱いにも慣れてちょっとしたコツを掴めてきた。

敷地の比較的平らなところばかり草刈りをしてきたのだが、ちょっとデコボコしたところに挑戦してみたのである。すると、駆動輪が空回りする場面もありながらもエンジンが止まることもなく見事に刈り取れたのである。

敷地の西側で木々が隣接するこの部分は凍結を繰り返すからなのか、ほとんど平らなところが無く、調子に乗ってゲンヤ〜号で走ってみたら見事にスタックしたのは遠い思い出である。

デコボコが目立たなくなった

 凹み部分の草は殆ど刈れないものの、全体的に草の背丈が同じになったのでスッキリとした平坦地に見えるようになった。歩くとつまずくけどね。

こっちのデコボコはあまりキレイにならなかった

 さらに酷いデコボコ部分を刈ってみると、黄色スズメバチ君が傾いてしまってあまりキレイに刈り取れなかった。でも、刈払機でするよりも全然マシな状態になったので効果はあったと言うべきか?

 昨年まで3週間ほどかかって草刈りをしていたこの部分をたったの1日で終わってビックリである。

というのも、肩掛けの刈払い機だと重いし歩き難いし凹み部分がうまく刈り取れないので途中で諦めてしまうから時間がかかって仕方がないのである。しかし、黄色スズメバチ君は自走式なので、勝手に進んで行ってくれるので途中で諦めるスキを与えてくれないのである。

どちらかと言えば、黄色スズメバチ君に引きずられ気味で歩かされているという方が適切な表現かも知れないな……。

 買って良かった!!

2025年8月5日

強力な助っ人 その (2)

我が家は購入した当時は思っていたより広くないなと感じた5200平方メートル余りであったが、いざ住んでみると人の手に負えない広さだと気付くのに時間はかからなかったのである。

ある程度覚悟していた冬の雪かきに関しては、玄関先まで丁寧に除雪してくれる町の行政サービスのお陰で何の苦労もなくやり過ごすことができたが、夏の雑草刈りは想像をはるかに超える重労働であったのである。刈っても刈っても終わらず、刈り取ったところは間髪入れずまた生えてくるのである。無限に続く罰ゲームのようであった。

時々さぼりながらも何とか毎年頑張っていた。

というのも、さぼると翌年に「昨年の分も合わせて頑張って成長するぜ!」とでも思っているのか、ボーボーと生えてくるので結局刈り取る労力は同じであると思い知らされたのである。

その後も半分諦め気分のまま毎年適当に草刈りをしていた。まあ、適度の運動だと思えば健康のためにも、……と思うわけはない……。

それにしてもなんとかこの草刈り作業の労力を軽減できないかと考えていた中で幾つかの候補はあった。そのひとつが今回導入に至った「自走式草刈り機」である。手入れの行き届いた庭園、キャンプ場などであればそれなりに役立つだろうが、我が家のような起伏の激しい土地では構造上その力を発揮出来ないだろうと諦めていた。

しかしである。

「これは意外と使える道具だぜ!」という信憑性に疑問だらけの情報源ではあったが、ひょっとしてこれは使い方によっては我が家でも使えるのではないかと思い至ったのである。

あー、前置きが長い…。

結果は、「使えるじゃないか!びっくりだよん!」であった。

これまでチマチマと草刈りをしていた機械は25ccのエンジン式草刈り機と、その後面倒臭さに負けて購入したマキタ電動草刈り機であった。

そして今回我が家にやって来たブツは、186ccのエンジンを搭載する黄色スズメバチそっくりさんである。

 

エンジンはけっこう大きい
 

たしかに起伏形状ではうまく刈り取れないのだが、一定の草丈で一律に刈り取ってくれるので、見た目は思った以上に綺麗な仕上がりになっている。これは想定外だったかも知れない。

 

背丈の高い草もバリバリと刈ってくれる

デコボコだったけど、何となく平らに…

ふふふ、刈り取ってやったぜ!

刈り終わった庭を見ると、高さを揃えて刈り取られたせいだろうが、作業前より敷地がすっきりとした「平面」になっていた。

うーん、強力な助っ人である。

わ〜い! 

2025年8月4日

強力な助っ人 その(1)

最近我が家にやって来たコイツ!

 

むふふ

なかなか良い仕事をします

 まるで黄色スズメバチのような配色のこの機械、思ったより使える奴であった。

配色が同じ

 
こっちもか?

まあ、ただの草刈り機なのだが、これが想像以上の働きをするものだとは思っていなかったのである。

 これまで何度も購入を検討してはみたものの、その構造といい、その設計思想というのがどうにも受け入れられなかったため購入に至らなかったのである。

 しかしながら、 いざ買ってみるとこれがまあ……。

 

つづく 

 

2025年8月3日

大収穫祭

 なにげなく庭を見るとそこにはスモモがたわわに実っている。これまでもこの季節になると赤い実が目を楽しませてくれるだけでなく、初夏の味わいをもたらしてくれる。

艶やかさが引き立ちますね
 

頬張ってみるとその甘酸っぱい味は、しばらく前にあの冬の厳しい寒さがここに居座っていたことなどすっかり忘れてしまいそうになるには十分ですね。

たわわも実りすぎて落下……
 

籠いっぱいに採ってはみたものの、もうお腹いっぱいです、はい。

2025年7月31日

あららら…

 今年はいつになく自然環境に変化があるように思うのである。

気候変動の影響がどれほどであるのか定かでは無いにしろ、これまでの経験則から大きく逸脱するような変化が身近に感じられることが頻発し既に不感の域に達しようとしているのかも知れない。

先日はオオスズメバチが庭のどこかに営巣したようで、私が庭を歩いているとどこからともなく現れて空中でホバリングしながらこちらをじっと見るのである。つかず離れず追って来るこのハチは、私が立ち止まると近くの壁に張り付いてこちらをまた見るのである。お陰でその姿をはっきり見ることができ、さらにはその大きさまで正確に把握できた。 把握できたところで嬉しくも何もないけど…。

自助努力で対処できるものではないので役場に駆除を依頼する羽目になった。

パトカーみたいだけど、ある意味緊急車両だな

駆除用の道具一式を積載した白黒の車がやって来てとても手際良く駆除作業を始めてくれたんだけど、その日は気温が全国で一番高い日であった。それにも拘わらず分厚い防護服に身を包み完全武装で挑んでくれ、ありがたいと思う反面その姿を見ているだけでこっちの暑さが倍増したのである。

 その後暑さも一段落したようで、北海道本来の涼しさが訪れていたなと感じていた矢先、今度はアレが出てきたのである。

それは……。

こんなのを排泄するヤツ

いつものようにロプノールと散歩をしていると、デントコーンというトウモロコシ畑の横を通ったとき道のど真ん中にモッコリとした黒い物体が見えたのである。そのブツはキツネや鹿、アライグマなどではなくもっと大きな動物の排泄物であるのが一目瞭然であった。その脇には踏み潰された草が点々と続く足跡らしきものが続いていた。

 そのまま引き返したのは言うまでもないけど、明日からどうしよう……。

2023年10月26日

無限サイクル(その2)

 その後、勝手気ままに育ったエンドウ豆だが、日が経つにつれ豆らしい姿になっていったのである。

立派に育ったね

 途中の雨続きのせいで、収穫された豆の皮の部分にカビのようなものが発生したものの、中身はちゃんとエンドウ豆であった。

カビだらけ

 実の大小はあったものの、それぞれの鞘には豆がある。そしてその量はというと、

バケツの底一面に

 そしてこれが発芽にこぎつければ、その名の通り「無限豆苗」となるはず。早速、これを容器に水を入れて、この無限クンを放り込む。

発芽した!

 発芽したものは、見た目も味も豆苗そのものであり、美味しく頂きました。その後、あまった豆を今度は室内のプランターへ直播きしてみたのである。すると、

結実した! 
 ものの見事に3世が結実していたのである。これを収穫して発芽させてちょこっと成長すれば、

豆苗1世 → 成長した苗 →  豆 → 発芽 →  豆苗2世 → 成長した苗 →  豆 → 発芽 →  豆苗3世 

という具合に、見事に豆苗3世となる。

 

無限豆苗の実験成功!

 

なんか、うまく行くものだね、びっくりである。

2023年9月23日

オオイタドリ

名称

オオイタドリ(大分鳥、Parus minor)は、鳥綱スズメ目キュウシュウ科ダンジ属に分類される鳥類。九州地方の大分県の県鳥。毎年9月20日にはこの鳥を祀る祭事が行われる。

形態

全長は約14.5cmで、スズメと同じ大きさである。翼開長は約22 cm。体重は11-20g。上面は青味がかった灰色や黒褐色、下面は淡褐色の羽毛で覆われる。頭頂は黒い羽毛で覆われ、頬および後頸には白い斑紋が入るが、喉から胸部にかけて黒い斑紋に分断され胸部の明色部とは繋がらない。喉から下尾筒(尾羽基部の下面)にかけて黒い縦線が入る。翼の色彩は灰黒色。大雨覆の先端に白い斑紋が入り、静止時には左右1本ずつの白い筋模様の翼帯に見える。

分布

日本の九州地方の大分県にのみ生息する。個体数は比較的多く絶滅危惧種ではない。大分県と隣県との県境を超えると生息地は確認されず、他県ではこれまで発見されたという報告は無い。世界的に見ても行政区分を生息域の境として生息が確認された貴重な種である。

 

 

 えっと、

 

 

 なんてのは全くのウソで、「おおいたどり」とは「大イタドリ」、つまり大きなイタドリという植物のことである。

初めてこの名前を聞いたときは、このような鳥のことなのか?と頭の中を過り、いったい何の話なんだろうと思っていたのである。

 実際には、

オオイタドリは学名Reynoutria sachalinensis、英名「giant knotweed」や「Sakhalin knotweed」とも呼ばれる日本原産の多年草(冬は地上部が枯れる宿根草)で、北海道から中部以北までの日当たりの良い山野に自生しています。

オオイタドリはその名前からも分かる通りイタドリと比べて全体的にとても大きいのが特徴です。イタドリが草丈が2mまでしか伸びず葉の大きさが長さ約5(15)cm × 幅が約5(9)cmなのに対して、オオイタドリは草丈が4m近くまで成長する事があり、また葉も長さ15(40) × 幅が10(25)cmと非常に巨大で葉の基部が凹んでおりハート形をしています。

という植物のことである。そりゃそうだ。

背丈が3m近い

 これがロプノールとの散歩道の脇に密生しており、あまりにも見通しが悪いのでこの奥にクマが潜んでいませんようにと思いながら恐る恐る通過するのである。

という毎日の散歩環境の話でした。

うーむ、オチが無い……。

2023年7月29日

無限サイクル

 あれから何度も購入している豆苗であるが、元気の良い品を買うと切って食べて育ててまた切ってを3回繰り返すことが出来るのである。もちろん、その回数と共に長さと太さは減少するものの、味はそれほど変わらない。

これまでの経験上、2回目の収穫で止めた苗はその後に地植えするとそれなりに育つのだが、3回目を終えたものはその余生も幕を閉じると思っていた。

しかし、この春に食したブツは3回目の収穫後も健気に新芽を伸ばし始めたのである。豆苗を育てても私の嫌いなエンドウ豆、つまりグリーンピースにしかならないので、どうしたものかと考え倦ねていたのだが、ほんの気まぐれで久しぶりに庭に植えることにしたのである。

 もちろん、育てるつもりもなく、肥料も水やりもナシ。ただ横に棒を差し込んでおいて「あとは勝手に育ちなさい」と言ってその存在は忘却の彼方へ…。

 その後、本当に忘れた頃に庭の隅で何やら不気味な蔓植物が育っていたのである。

なんだか見たことがある…

元気に育っているではないか…

 元の苗の束(?)から何本も生えて来ており、私が地面に突き刺した棒に寄ってたかってしがみつきながら成長を遂げていたのである。

 そしてその結実体の数はというと、なんと50体以上もあった。

さて、前回同様に困った。嫌いな食べ物が豊作である。

ところが友人が言うには「別に食べなくても、収穫した豆を栽培すればまた豆苗になるのでは?」

そ、そうか…、また育てれば良いのか……。思い付かなかったなあ。

 これで豆苗からエンドウ豆、そしてまた豆苗、そしてまた…。

 

無限豆苗サイクルの完成です。

2021年12月12日

シマエナガ達

ここ暫くの気温低下が続いたせいで、例年より遅いながらも冬本番に向けて加速中のようである。

ただ雪はほとんど降らず、牧草地の緑に所々薄い茶色が目立って来たという程度であり、まだ時間がかかるのかも知れない。

そんな遅い冬の訪れながらも、野鳥にとっては餌がかなり少なくなって来ているようで、夏には見向きもしなかった我が家の給餌台にはチラホラと小鳥がやって来るようになった。

今朝、ふと目の前の樹木に目をやるとそこにはシマエナガがちょこんと留まっていたのである。シマエナガは何度かここに来たことはあるのだが、それほど頻繁に来るものでも無いし、給餌台には来ないので気付くことが少ないのである。

シマエナガ……、だよね?

まだ夏毛なのか?

 いつもやって来るコガラやシジュウカラ等と比べても一回りほど小さい。顔はまんまるでコロッとしており、何故か桂枝雀を彷彿とさせる面持ちである。

 

なんか大勢いないか?

シマエナガだらけ……

鈴なり

 早速写真でも撮ろうとしたのだが、あいにく二重のガラス戸が閉まっており、微妙に光を反射するのでカメラ映りが非常に悪い。かと言って窓を開けると、おそらくその音で一目散に逃げてしまうのは想像に難くない。仕方がないのでそのまま撮影したけど、やはりというかボヤケた写真になってしまったのである。

それにしても結構な数のシマエナガ達を家の中から鑑賞出来るのは、とても嬉しいものである、えへへ。

2021年10月26日

騒音発生生物たち

 先日、朝の散歩に出かけたらロプノールが畑に向かってしきりに吠えるのでその方向に目をやると、そこにはタンチョウがいた。

ここ十勝でも希に見かけることはあるが、こんな近所で見たのは初めてかも知れない。

ワンワンワン!!

その先にはタンチョウが

 どうやらペアで収穫の終わったトウモロコシ畑でおこぼれを貪っているようだ。それにしても静かに食べれば良いのに、ギャーギャーとかなりの音量で鳴くのである。そしてそれに呼応するようにロプノールもワンワンと吠え続けるのである。

朝からうるさい物ども……。

 それから暫くして、出かけようと家を出たらまたまたタンチョウがいるのである。

路上のうるさい鳥たち

 まあ、こちらが近づくと車道からはどいてくれたのだが、畑の中でギャーギャーと相変わらずうるさいのである。
親子だろうな…

鳴くか食べるかどちらかにしてくれ

 白鳥は多数で襲来しかなりの音量でグェ−グェーと鳴くが、単体ではタンチョウの方が遥かにうるさいよ。

 

2020年11月6日

森林伐採

 昨年は北側の広大な森林が伐採されたが、今年は東側の森の伐採が始まったのである。

 北側の伐採は、冬期の風向きが微妙に変化して雪の吹き溜まりが出来易くなるなど、あまり好ましい変化では無かったのだが、東側の伐採はどちらかと言えば歓迎すべきものであった。

この辺りでは年間を通して西風が多く、時々北風が吹くといった具合なので、東側の森が無くなったところで生活に大きな変化は無い。それどころか、その森が遮っていた風景が良く見えるようになるという嬉しい副次的な恩恵がある。

それは、

我が家の東側に見えるはずの阿寒富士

 雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士の3つが我が家の東側に位置するのだが、我が家とこの山々との間にはやや標高の高い場所に森があり、そのせいでさっぱり見えないのである。

冬になると、落葉のせいで森に隙間が出来るせいなのか、なんとなくその姿を見ることが出来たのであるが、まあ見える内に入らないな…。

9月のある日、何となく東側の方から木を切るような大きな音がし始めた。音はするけど姿は見えず、どこをどうやってきるのかさっぱり分からなかったのである。

数日後、巨大な伐採マシンの姿が見えたと思ったら、あれよあれよと言う間に視界に入る木々が伐採されて行ったのである。

やや高い所にある森林

何となく間引かれたよう

さらに木が減った

斜面に道が出来ていた

森の手前側の伐採が終わった頃から、斜面の辺りが姿をあらわして作業車が見えるようになり、さらに斜面を掘削して重機が通ることが出来る道幅の道路が出来ていた。道路が出来ると後は一気に伐採が進み、かなり視界が開けた状態になったのである。重機ってすごいな…。

さて、最大の関心事である阿寒富士の眺望だが、こんな感じ…。

刈り残しの木が邪魔

 期待通り、玄関を開けたら目前に阿寒富士が姿が見えるようになった。しかしである、その姿は数本残った木々に邪魔されてしっかりとは見えないのである。なんであそこだけ切り残したのかな…。

よく見ると、カラマツなどの木材としての価値のある木々だけが伐採対象だったようで、雑木である広葉樹はそのまま残して行ったようである。

このまま冬になれば邪魔な広葉樹の葉も落ちてもう少しだけ見通しが良くなるかもね。

 

2020年7月25日

自由を求めて…

今朝、散歩へ行こうとしたらロプノールが急に庭の西端の方へ向かって吠えだしたのである。

以前も猫やキツネが来たり、大きな物だとエゾジカが来たりした時も同様に吠えていたので、きっと何かの動物でも来たのだろうと呑気に構えていた。あまりにも執拗に吠えるので、なんか嫌な予感がしながらも庭の端へ行ってみると、そこに見えたものは大きな動く物体であった。

十数頭の大きな動物が一斉にこちらを見ながらゆっくり近付いてくるではないか!

一瞬、何だか良くわからなかったが、良く見るとそれは100m先からこちらを見ている牛達であった。

100m先に何かいる
隣接する畑の中に…

こっちを睨む十数頭のウシ達

牛そのものは見慣れてはいるが、そこは普通の畑であり放牧地では無いのである。そんなところに牛がいる訳がないので驚いたのである。ひょっとして急遽放牧地にでも変更したのかとも思ったが、周囲に柵らしきものは見当たらないし、少なくとも昨日の時点では工事などは行われていなかったのである。

謎の牛たちは我が家の手前で進路を南に変えて、群れでゆっくり畑から畑へと移動して行ったのである。

周囲には人の姿も、運搬車らしきものも見当たらない……。どこから来た牛なんだろう?何故そこにいるのだろう?何をしているんだろう?

そのまま私とロプノールは牛達と平行する道路を歩いて散歩へ出かけ、同じ方向に動いている牛達と200m程距離を保ったまま、1Kmほど一緒に移動していた。

牛と共に平行移動中

さらに隣の畑へ侵入する牛達

面白そうなので、十字路を右折して牛のいる方へと進んでいると、前方から慌てた様子で2台の4WDバギー車に乗った作業員らしき人が前方から血相を変えてやって来た。どうやらこの牛達はどこかから脱走してこの畑に入り込んだというのが真相みたい。

バギー車に追い立てられる牛

2台のバギー車に挟み撃ちされる牛

結局、ものの10分程で2台のバギー車が牛をまとめて畑から追い出し、車道へと追いやったのである。その後、どうやって連れて帰るんだろうかと心配になっていたが、牛も慣れたもので路上で待機していた軽トラに先導され、後方から追うバギーに挟まれるようにして車道をゆっくり歩いていた。ハーメルン…?

車道を隊列を組んで移動する軽トラ・牛・牛・バギー

この牛達は、この先にある公共肥育牧場からやって来たようで、ここまで3Km近くもの道のりを観光客の車と接触することも無く、のんびり脱走劇を楽しんで来たみたいである。そこで道路脇の牧草畑を見つけて侵入して道草を食っていたということだな。モグモグ食ってたぞ。

ちなみにこのバギー車は4WDで悪路もへっちゃらな大排気量車で広大な牧場では大活躍なのだが、実は公道走行が認められていない車両である。ウインカーも無いし、もちろんナンバープレートも無い。当然、保険も未加入だし安全装置もついていない。こんな車で3Km先から堂々と公道を通ってやって来たのか…。