我が家は購入した当時は思っていたより広くないなと感じた5200平方メートル余りであったが、いざ住んでみると人の手に負えない広さだと気付くのに時間はかからなかったのである。
ある程度覚悟していた冬の雪かきに関しては、玄関先まで丁寧に除雪してくれる町の行政サービスのお陰で何の苦労もなくやり過ごすことができたが、夏の雑草刈りは想像をはるかに超える重労働であったのである。刈っても刈っても終わらず、刈り取ったところは間髪入れずまた生えてくるのである。無限に続く罰ゲームのようであった。
時々さぼりながらも何とか毎年頑張っていた。
というのも、さぼると翌年に「昨年の分も合わせて頑張って成長するぜ!」とでも思っているのか、ボーボーと生えてくるので結局刈り取る労力は同じであると思い知らされたのである。
その後も半分諦め気分のまま毎年適当に草刈りをしていた。まあ、適度の運動だと思えば健康のためにも、……と思うわけはない……。
それにしてもなんとかこの草刈り作業の労力を軽減できないかと考えていた中で幾つかの候補はあった。そのひとつが今回導入に至った「自走式草刈り機」である。手入れの行き届いた庭園、キャンプ場などであればそれなりに役立つだろうが、我が家のような起伏の激しい土地では構造上その力を発揮出来ないだろうと諦めていた。
しかしである。
「これは意外と使える道具だぜ!」という信憑性に疑問だらけの情報源ではあったが、ひょっとしてこれは使い方によっては我が家でも使えるのではないかと思い至ったのである。
あー、前置きが長い…。
結果は、「使えるじゃないか!びっくりだよん!」であった。
これまでチマチマと草刈りをしていた機械は25ccのエンジン式草刈り機と、その後面倒臭さに負けて購入したマキタ電動草刈り機であった。
そして今回我が家にやって来たブツは、186ccのエンジンを搭載する黄色スズメバチそっくりさんである。
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エンジンはけっこう大きい |
たしかに起伏形状ではうまく刈り取れないのだが、一定の草丈で一律に刈り取ってくれるので、見た目は思った以上に綺麗な仕上がりになっている。これは想定外だったかも知れない。
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背丈の高い草もバリバリと刈ってくれる |
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デコボコだったけど、何となく平らに… |
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ふふふ、刈り取ってやったぜ! |
刈り終わった庭を見ると、高さを揃えて刈り取られたせいだろうが、作業前より敷地がすっきりとした「平面」になっていた。
うーん、強力な助っ人である。
わ〜い!