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2026年1月1日

謹賀新年2026

 いつもと変わらず、いつもの場所からの初日の出。って、やはり文章は毎年同じだ……。

少し雲りがちな空

でも、ちゃんと地平の彼方から初日の出

しばらくすると雲の間に隠れてしまった

 今朝は氷点下14℃で風が強く、道路上の雪は全て凍り付いて洗濯板みたいな様相。

ロプノールは「なんで今日に限って朝早く連れ出されなきゃいけないんだ」と言いたそうな顔をしながら、リードを引っ張って帰ろうとするのをなだめながら先へ進む。

日の昇る辺りには雲が漂っており、初日の出がちゃんと見えるかどうか心配になっていたが、毎年のことながら日の出の瞬間だけは雲が切れて美しい初日の出が見えるのである。これも日頃の行いの良さが……。

 

今年の始まりも特別なこのお酒から!
 

昨年末はJASS18を頑張って読み切ったので、今年は立派な意見書を作成して提出することが出来るであろう。私はいったい何屋さんなのか甚だ疑問だが、まあいいか。

 

今年もよろしくお願い致します。 

 

2024年1月1日

謹賀新年2024

 今年も天候に恵まれ、初日の出を見ることが出来ました。

すぐ横に雲が迫っているが

 
初日の出には影響無し
 

いつもと変わらず、いつもの場所からの初日の出。

南の方から黒い雲が迫っていたものの、日の出には掛からず綺麗に見えました。

むふふふ

今年も美味しいお酒を飲みながら気分爽快な新年の朝を迎え清々しい気持ち!

夕方になりロプノールと散歩に出かけたら綺麗な夕日が見えたのだけど、その後

北の空だけやたらと赤く染まっているではないか。ひょっとして低緯度オーロラなのか?

低緯度オーロラ?

だと良いね!!

 

 今年もよろしくお願い致します。


2021年9月12日

過ぎ去りし夏

 連日の真夏日が続いたかと思えば、肌寒い日があったり蒸し暑かったりと、あまり安定しない今年の夏だったが、時折カラッと晴れ爽やかな日が訪れたりした。

そんな時は、すかさずハンモックを片手に敷地内の木陰を探して手際良く吊るすのである。

低い湿度、爽やかなそよ風、小鳥のさえずり、自堕落な人間、と四拍子揃った所でお昼寝タイム……。

木陰とハンモック

そよ風とハンモック

堕落した人間とハンモック

 先日、正確な樹齢が判明したこのスモモの木。

植えた本人から聞いた人の話によると、昭和8年に苗を庭の片隅に植えたのだそうである。従って、今年で88歳ということになる。北海道の開拓地では、自然木を除けば、樹齢が100年を超える樹木はあまり見かけないので、この木はそれなりに古株なのであろう。

 

ピーマンなのか唐辛子なのか不明

豊作だった野いちご

狛犬ごっこに夢中のロプノール

 皆それぞれ好き勝手に伸び伸びしながら過ぎ去る夏を見ていたんだろうな……。

2020年11月6日

森林伐採

 昨年は北側の広大な森林が伐採されたが、今年は東側の森の伐採が始まったのである。

 北側の伐採は、冬期の風向きが微妙に変化して雪の吹き溜まりが出来易くなるなど、あまり好ましい変化では無かったのだが、東側の伐採はどちらかと言えば歓迎すべきものであった。

この辺りでは年間を通して西風が多く、時々北風が吹くといった具合なので、東側の森が無くなったところで生活に大きな変化は無い。それどころか、その森が遮っていた風景が良く見えるようになるという嬉しい副次的な恩恵がある。

それは、

我が家の東側に見えるはずの阿寒富士

 雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士の3つが我が家の東側に位置するのだが、我が家とこの山々との間にはやや標高の高い場所に森があり、そのせいでさっぱり見えないのである。

冬になると、落葉のせいで森に隙間が出来るせいなのか、なんとなくその姿を見ることが出来たのであるが、まあ見える内に入らないな…。

9月のある日、何となく東側の方から木を切るような大きな音がし始めた。音はするけど姿は見えず、どこをどうやってきるのかさっぱり分からなかったのである。

数日後、巨大な伐採マシンの姿が見えたと思ったら、あれよあれよと言う間に視界に入る木々が伐採されて行ったのである。

やや高い所にある森林

何となく間引かれたよう

さらに木が減った

斜面に道が出来ていた

森の手前側の伐採が終わった頃から、斜面の辺りが姿をあらわして作業車が見えるようになり、さらに斜面を掘削して重機が通ることが出来る道幅の道路が出来ていた。道路が出来ると後は一気に伐採が進み、かなり視界が開けた状態になったのである。重機ってすごいな…。

さて、最大の関心事である阿寒富士の眺望だが、こんな感じ…。

刈り残しの木が邪魔

 期待通り、玄関を開けたら目前に阿寒富士が姿が見えるようになった。しかしである、その姿は数本残った木々に邪魔されてしっかりとは見えないのである。なんであそこだけ切り残したのかな…。

よく見ると、カラマツなどの木材としての価値のある木々だけが伐採対象だったようで、雑木である広葉樹はそのまま残して行ったようである。

このまま冬になれば邪魔な広葉樹の葉も落ちてもう少しだけ見通しが良くなるかもね。

 

2020年7月25日

自由を求めて…

今朝、散歩へ行こうとしたらロプノールが急に庭の西端の方へ向かって吠えだしたのである。

以前も猫やキツネが来たり、大きな物だとエゾジカが来たりした時も同様に吠えていたので、きっと何かの動物でも来たのだろうと呑気に構えていた。あまりにも執拗に吠えるので、なんか嫌な予感がしながらも庭の端へ行ってみると、そこに見えたものは大きな動く物体であった。

十数頭の大きな動物が一斉にこちらを見ながらゆっくり近付いてくるではないか!

一瞬、何だか良くわからなかったが、良く見るとそれは100m先からこちらを見ている牛達であった。

100m先に何かいる
隣接する畑の中に…

こっちを睨む十数頭のウシ達

牛そのものは見慣れてはいるが、そこは普通の畑であり放牧地では無いのである。そんなところに牛がいる訳がないので驚いたのである。ひょっとして急遽放牧地にでも変更したのかとも思ったが、周囲に柵らしきものは見当たらないし、少なくとも昨日の時点では工事などは行われていなかったのである。

謎の牛たちは我が家の手前で進路を南に変えて、群れでゆっくり畑から畑へと移動して行ったのである。

周囲には人の姿も、運搬車らしきものも見当たらない……。どこから来た牛なんだろう?何故そこにいるのだろう?何をしているんだろう?

そのまま私とロプノールは牛達と平行する道路を歩いて散歩へ出かけ、同じ方向に動いている牛達と200m程距離を保ったまま、1Kmほど一緒に移動していた。

牛と共に平行移動中

さらに隣の畑へ侵入する牛達

面白そうなので、十字路を右折して牛のいる方へと進んでいると、前方から慌てた様子で2台の4WDバギー車に乗った作業員らしき人が前方から血相を変えてやって来た。どうやらこの牛達はどこかから脱走してこの畑に入り込んだというのが真相みたい。

バギー車に追い立てられる牛

2台のバギー車に挟み撃ちされる牛

結局、ものの10分程で2台のバギー車が牛をまとめて畑から追い出し、車道へと追いやったのである。その後、どうやって連れて帰るんだろうかと心配になっていたが、牛も慣れたもので路上で待機していた軽トラに先導され、後方から追うバギーに挟まれるようにして車道をゆっくり歩いていた。ハーメルン…?

車道を隊列を組んで移動する軽トラ・牛・牛・バギー

この牛達は、この先にある公共肥育牧場からやって来たようで、ここまで3Km近くもの道のりを観光客の車と接触することも無く、のんびり脱走劇を楽しんで来たみたいである。そこで道路脇の牧草畑を見つけて侵入して道草を食っていたということだな。モグモグ食ってたぞ。

ちなみにこのバギー車は4WDで悪路もへっちゃらな大排気量車で広大な牧場では大活躍なのだが、実は公道走行が認められていない車両である。ウインカーも無いし、もちろんナンバープレートも無い。当然、保険も未加入だし安全装置もついていない。こんな車で3Km先から堂々と公道を通ってやって来たのか…。

2019年11月25日

ばっさい

ある雪の日、工事車両運搬車に乗って大きな機械がやって来たのであった。

いそいそと森の中へ入って行った
それは、森を伐採するための大型機材であり、この季節に水分の少なくなったカラマツをばっさばっさと切り倒して行くのであろう。運搬車が敷地の真ん前に駐車していたので、運転手に聞いてみると「この道の両側の森を伐採するよ。広さは10ヘクタールだよん」ということであった。

この森は我が家の裏庭に隣接するのだが、恐らく河岸段丘を形成している部分に相当するようで、我が家から標高差にして15m程低いのである。したがって、この森をたとえ全部伐採しても我が家からの景観に変化はほぼ無いと言って良い。

あまり間近に見る機会の無い機械なので、クマ探知嗅覚器官付き哺乳動物を引き連れて森の奥へ入って行く私であった。まだクマは冬眠していないよな…。

大木伐採マシン
ロプノールとの比較、でかい
悪者の形相の機械
もちろん作業中は近寄れないので、作業員が帰ったあとにこっそり見に行ったのだけど、最近の機材は盗難防止用のセキュリティーカメラが付いているよな。マヌケ顔で写真を撮っている所をしっかり撮影されているんだろうな…。

こんな感じで切り刻む(カタログ写真)
この機械は、大きな木の根本をしっかり掴み、この強固な爪で木を固定しながらその隙間からチェーンソーが出て来て一気にスパッと切るのである。根本を切られた木は倒れそうになるが、そこはこの爪のお陰でそのまま立っている。

その後、この爪がういーんと回転すると、切られた木はこのカタログ写真のように宙に浮いた状態になるのである。そこで爪の間に設置されている油圧モーターが木を送り出し、一定の長さ毎に再びチェーンソーでスパスパ切って行くのである。お陰で、木は根本を切られてから一度も地面に接することなく、枝を払われ皮を剥かれる。再び地面に降りたときには、既に丸太の状態になっているという早業である。

すると、もう一台の機械が10本程の丸太を一抱えにして、爪で回転させ地面に当ててトントンとすると全ての丸太が揃うという、なんだか人間の仕草に似た動作をするのである。その後、揃えられた丸太は積み上げられ、搬出を待つばかりという早業が展開されて行ったのである。

揃えられ、積み上げられた丸太
これだけの広さもあっと言う間だ
ものの数日でこの通り、鬱蒼とした森が広大な空き地のような開放的になったのである。早い…。
まあ、あと1〜2週間ほどで森が消え去るんだろうな。

2019年8月9日

秘密の滑走路

その謎の道路は、唐突に現れたのである。

パッと見た感じではどこにでもありそうな普通の道路だったのだが、その入り口には謎の注意書きが掲げられていたのである。
何やら注意書きが…、通行止め?
通っても良いらしい
一瞬、通行止めだとか進入禁止かと思ったのだが、良く読むと「この道路は一般道ではありません。一般車両の通行は自分の責任で十分に注意して運転しましょう」と書かれていた。

そっか、通っても良いのか…。

でも一般道路では無いという記述が気になるのである。通っても良いが普通の道路では無い?道路では無いのなら一体何なんだろう?

よし、がんばって走ってみよう!

一般道路でないだけあって、道路標識が無く制限速度も無い、交差点も無ければ勿論信号も無い。ここはいっちょう速度を上げて、40Km/h, 60Km/h, 90Km/h, 140Km/h, 190Km/h, 230Km/h……と徐々にスピードを上げて行こうと思ったが、普通に40Km/h程でのんびりと走行したのであった。

 途中の景色はというと、

真っ直ぐ
ただただ、直線
標識も無い
いい加減飽きてくる
最後まで真っ直ぐな道路だった

端から端まで走ってみると全長25.7Kmであった。信号や標識など何も無いのはすぐに分かったが、良く見ると電柱やガードレールのような路面に突き出た構造物が一切無いのである。これが何を意味するかと言えば、それは有事の際に飛行機の離発着に転用出来る道路だということである。障害物が無いので、車輪幅さえ道路幅を超えなければ、主翼がいくら長くったって離着陸が出来るというものである。

よし、これを覚えておいて、今後緊急事態になったその時は、頑張ってこの道路のようなものへ不時着を試みよう……、と思ったけど私は航空免許を持って無かった orz

2018年7月23日

親切な表示

先日、全面ガラス張りの建物内に用事があったので行ったときのことである。遠目に見ればなかなか透明感が押し出されており、良いデザインとは思わないけれど新しさだけは感じられた。

全面がガラスなので、そこに設置されている入り口もガラス戸なのでパッと見では入り口が分かりにくいのである。そこでこの建物では「入り口 こちらです」という案内が貼られているのである。

親切な表示
私は当然にように、この張り紙のあるドアの前に立ったのである。

すると、意に反して開いたのはその右側のドアであった…。

開くのはこっちのドア!
この貼紙の意図がさっぱり理解出来ない私であった。

なぜ左側に貼紙をするのであろうか?右側にだって貼れる余地はあるし、そちらの方が直感的に分かりやすいのではないだろうか?もし左に貼るのであれば、せめて「こちらです」と書かれた赤いラインは右側を指し示す矢印であるべきではないのか?

それとも、最近のユーザーインターフェースはこう言うのが流行っていて、私が時流に乗れていないだけなのか?

謎は深まるばかりであった。

2018年5月31日

スマートウォッチ

昨年4月にスマートウォッチとやらを買ってみたのである。最初は興味本位だけで見ていたのだが、意外と使えそうな機能があることが判明したので、どうしようかと考える間もなくポチッと注文していたのである。

数年前にAppleがこの手の商品を発売したとき、私の興味をひくだけの魅力に欠けたものであったのでその後すっかり忘れていた。最も落胆したポイントは電池の持続時間が論外と言わざるを得ないほど短かったからである。毎日スマホを充電するだけでもうんざりなのに、 さらに時計ごときにも毎日充電するなんて私の許容範囲を大きく越えていたからである。

さて、今回購入したスマートウォッチはどのようなものかと言うと、機能は最小限、充電は3週間に一度だけ、充電時間は7分間、軽い、小さい、壊れたり紛失しても気にならないほど安価というものであった。

見るからに安っぽい
 普通の人がスマートウォッチを購入する動機は良く知らないが、私はスマホをうっかりマナーモードにしたままにして着信が分からなかったり、そもそもスマホが行方不明ということが少なからずあったからである。

携帯電話がまだ小さかった頃は、常にマナーモードにしてジーンズの前ポケットに入れていたのだが、スマホになってからというものは、どこに入れてもどうもしっくり来なくてひたすら邪魔な存在になってしまい、カバンの中や車内の適当な場所に転がしたままというのが常態化していたのである。その結果、電話がかかって来ても全然気付かずそのままということが少なからずあったのである。
小さかった頃の携帯
今の生活状況を鑑みると、ストレスの無いのんびりした生活という意味では悪いことではないと思うが、このような状況は生存そのものを疑われかねないと言う困ったことになる可能性が否定できない。

 さて、このスマートウォッチだが意外と使い勝手は良いのである。まず小さくて軽いので装着感があまり無い。スマホ本体に専用アプリをインストール後はBluetoothで常時接続されており、電話やメールの着信があると時計本体に内蔵されたバイブレータが軽く振動して知らせてくれるし、SMSやスケジュール、アラームなどもちゃんと日本語表示で教えてくれるので、気付かないということが激減した。

またモーションセンサーが内蔵されているので、装着している人間の活動状況をある程度把握出来る。つまり、起きているのか寝ているのか、起きているが長時間おなじ姿勢のままか、歩いているのか走っているのかなども分かるのである。そしてそれを利用してスマホ側のアプリで簡易な健康管理のようなことが出来るのである。

歩数計としても使えるので、移動距離、歩数、平均速度、消費カロリーなどが計測出来、アプリ側で履歴も残せるので数か月間の遷移も分かる。まあプロファイラやトレーサーがやっていることと大きく違わないということだな……。

 この一年間を振り返ると、一日の平均歩数は10,000から15,000歩、多い時は25,000歩ほどのようだ。歩くことを意識して生活しているせいもあるが、東京にいた頃に比べると3倍程度歩いているようだ。

どんだけのんびり歩いているのかと…
その他にスマホが行方不明の時は時計を「探すモード」にすると、スマホがピーピー鳴って場所を教えてくれたり、「撮影モード」にすると時計のスクリーン
を指でタッチするとスマホカメラのシャッターが押されるので自撮りが簡単に出来るみたい、使ったことは無いけどね。

 問題は無いのかというと、まあ計測精度がそれほど高く無いことがあげられるが、それはそんなに問題では無い。本当の問題は、まあスマホのアプリにありがちなことだが、計測データをアプリの開発元と思しきサーバーへ無断で送信することである。スマホから出ようとするパケットをキャプチャしてみると、どうもec*-*-*.*.amazonaws.comへかなりの頻度で通信を試みているようである。パケットをブロックしてみると、アプリの画面遷移やモード遷移がグダグダになるものの、基本的な機能に支障は無いようなので私は通信制限したまま使っている、ははは。

なんだかんだと言いながらも、このスマートウォッチの良い点は、スマホとの連系動作のみに重点を置いており、スマホと機能の重複が殆ど無く、全てにおいて割り切った設計にある。まあコスト削減を突き詰めて行っただけの結果とも言えるが……。

高価、高級、高機能なスマートウォッチは、文字入力や時計単独での通話が可能であったりするが、それは時計に求められるべき機能なのだろうかという疑問がある。凝ったフルカラー表示、演色性に優れた液晶、豊富なセンサー類、巨大なポリマー電池、ボタン、コネクタなど、肥大化の一途を辿るのは、何か求められる方向性が違うのでは無いかと思う。そしてその結果が頻繁な充電要求やアップデートにつながっているだけではないのだろうか?

 まあそんな訳で、私の買い物の中では久しぶりに、役立つ買い物をしたという満足は得られた数少ない製品であった。

2018年3月11日

大荒れの天気

一昨日は大荒れの天気となり、各地で被害が出ていたようだ。

こんな日に限って出掛けなきゃいけない用事があった私は、朝早くから交通手段を模索する必要に迫られていたのである。というのも、JRの特急が全て始発から終日運休となっており、代替手段である高速バスも始発から運休状態であったからである。

先週降り積もった大量の雪が、前日からの大雨と気温の異常な上昇によって融雪が急速に進み、各所で河川の増水、道路の冠水などが起き、さらに雪崩の危険が非常に高かったため高速道路は言うに及ばず一般道路も完全に通行止めとなっていた。JRも山越え箇所では雪崩の危険があるため運行する気配はまったく無かったのである。

道東を中心に通行止めだらけ
この日にどうしても札幌方面に行かなければならなかった私は、北へ向かって旭川経由、南へ向かって襟裳岬経由、その手前の野塚峠経由で日高山脈越えなど色々考えていたのであるが、十勝平野から東西南北全ての方角の全ての道路が通行止めオンパレードとなっており、何処へも抜けられないという閉じ込められた状態であった。

さて困った。

テレビのニュース、データ放送、ネット、バス会社への電話など情報収集を行ったが、結果は「どこも通れないので仕方が無い」ということであった。 

こんな状況でも飛行機だけは飛んでいた。どこの空港も天候による欠航は無かったようである。これに加えて、札幌から新千歳空港までは、JRも道路も通じていたので、この混乱は一部の地域だけの問題となり、道内のそれほど大きなニュースにはなっていなかったのである。

 結局どうしようもなかった私は、各所に連絡して予定を全てキャンセルせざるを得なかったのであった。まったくもって一日がまる潰れであった。

 閑話休題

ここは洪水の恐れも無く、除雪もしっかり行われていたので、その後の心配はまったく無いはずであった。ところが、気温がプラス9℃まで上がり、暖かい風雨によって道路の雪が全部無くなると思っていたのだが、私の予想に反して雪は柔らかくなったもののシャーベット状になった時点で夜を迎えたのである。

そしてそのまま氷点下になり、翌朝には我が家の敷地の道路は完全に凍ってしまったのである。所々凍ってるとか、道の端は通れるとかいうレベルでは無く、氷の滑り台状態だったのである。歩くこともままならず、ましてやスタッドレスといえども所詮ゴムタイヤではどうしようも無いような路面であった。

この道は入り口から玄関に向かって50mほどの緩い上り坂である。路面は見事にツルツルである。頑張って歩こうとしたのだが、とてもじゃないけど歩けなかったのである。



試しに小さな氷の塊を道に置いただけで、カラカラと音を立てながら緩やかに20mほど滑って行った。本当にツルッツルのようだ。

今日も出掛けられないのか?いや、車は滑っても何とか出られるかも知れないと思い、意を決して出掛けたのである。車は下り坂に差し掛かると、ハンドルもブレーキもまったく効かない状態で、でもまっすぐに滑り台の端までたどり着いたのである。

なんだ、大したこと無かったじゃないか、ははは。

と機嫌良く出掛けたのであるが、帰りはどうやってこの坂を登れば良いのだろうと、下り切ってから気がついたのであった。下りられたなら登れるのでは無いか?いや、登れない崖だって飛び降りるのは簡単だ、飛行機から飛び降りるのも簡単だけど元に戻るのは不可能である。

用事を済ませてとりあえず帰って来た私は、再び意を決してこの坂に挑戦したのである。その結果、半分諦めていたのだが、予想を覆すかのようにこのスタッドレスタイヤは悲鳴を上げながらも何とかこの坂を登ってくれた。

いやーすごいな、スタッドレスタイヤ…。

2015年10月15日

難読地名

北海道の地名には難読なものや奇妙な当て字が用いられているものが多い。その中でも「牛」の字を使った地名が多く、読めそうで読めないものがある。

妹背牛(もせうし)、初田牛(はったうし)、美馬牛(びばうし)、養老牛(ようろううし)、伊香牛(いかうし)、別寒辺牛(べかんべうし)などは駅名になっていたり時々メディアに露出しているので読むのに苦労しないが、愛牛などは何て読むんだろうと調べてみると「あいうし」という何のヒネりも無い読み方だったりする。また、農野牛(のやうし)のように読みは問題無くても家畜の牛なのか野性の牛なのかを問い正したくなるような地名もある。

道路標識の地名表記に牛の字が含まれていると、ついついその読みを考えながら一体そんな地名の所に何があるんだろうかと考え込んでしまうのである。もちろんただの当て字なので深い意味は無いのは分かるが、やはり気になってハンドルを切ってそちらへフラフラと向かってしまうのである。

標識も千差万別であり、立派な道路標識から小型の簡素なもの、果ては板に手書きのものまで色々である。トムラウシ山で知られるトムラウシも、昔に訪れたときは「富村牛」という字が朽ち果てた柱のようなところに手書きされていて、当時は北海道の地名になじみが薄かったせいもあり、夜中にライトで照らし出されたそれはちょっぴり怖かった記憶がある。

先日、何気なく走っていると素朴な標識に出会った。


に、にんしん牛?
うむ、何て読むんだろう?なぜ赤い字なんだろう?矢印まで赤い…。


この先に難読地名の集落があるのか?
この矢印が示す先の道は、地図には出ていない。舗装はされているが、この辺りには何も無いし車も人影もまったく無いのである。このまま行っても大丈夫なんだろうか?しかし、難読地名の解読(なのか?)の誘惑には抗うことができず、興味津々でその道へ入って行った。

ほんの数分走った先に見えたのは広大な牧草地と柵、ゲートなどで仕切られた放牧地であった。そしてそのゲートには同じような標識があり、その矢印は放牧地の中を示していただけであった。

 え?地名では無かったのか…。

そう、そこは大規模放牧場であり、各地から運ばれてくる牛を預かって肥育する場所だったのである。扱いの異なる妊娠した牛とそうでない牛を分けて放牧する必要があるので、牛運搬車が迷わないように途中の道路に妊娠牛はこっちだよん、という表示板が必要だったのである。

紛らわしい標識を一般道路に設置するんじゃない!

地名解読の期待が大きかっただけに、落胆した私はこれ以上写真も撮らずにすごすごと引き返したのであった。がっかり…。

2015年9月6日

ネット環境

このブログで出現頻度の高い単語に「僻地」があるが、僻地とは一体何だろうと自問自答してみるまでもなく、一般的には不便だとか寂しいとか、面白く無い等という修飾子を持って語られるような環境のことであろう。私は僻地が好きなのでは無いが、私の好きな環境は僻地と呼ばれているのである。

で は、僻地を辞書を引いてみると「交通条件や、自然的、経済的、文化的条件に恵まれない山間地や離島などの地域」と出ている。どこをどう解釈すればそんな定義になるのかは知らないが、交通条件ひとつ取っても現状を何も現していない。何しろ渋滞が無い、道幅が広い、信号が少ない、車が少ない。どこが恵まれないんだか…。自然的って?これだけ自然環境に恵まれた所も滅多にあるもんじゃない。経済的にも文化的にも僻地とそうでない所との差など何もない。どこをどう取ってもメリットばかりではないか。

僻地にある我が家の裏庭の様子(熊の生息地とも言う)

まあそんな定義めいたことはどうでも良いが、この開放感や美しさの中で生活出来るというのは何物にも替え難いのである。しかし、ひとつだけ困ったことがある。それはネット環境である。

巷では光ファイバーのGbpsやWiMAX、LTEなどの数100Mbpsの快適な速度環境がさも当り前のように語られているが、こればかりは(ある程度の政策があるとは言いながらも)結局は営利目的が根底にあるインフラなので、対人口比が最大かつ唯一の決定要素になってしまう。人口密集地の集合住宅だと、光ファイバー1本をすぐそばにある電柱から引き込み建物の入口にVDSL装置を設置して各戸へ分配すれば、限りなく低いコストで十数軒分の月額料金でインフラ維持コストと十分な収益が見込まれる。ライトワンマイルどころが、ラスト10mではないか。それに比べて、ここだと10Kmの光ファイバを引っ張って来ても1つか2つの接続しか確保出来ず、全く採算が取れない。

光ファイバが無理でも、絶滅危惧種のADSLがあるじゃないかと思ったが、距離に比例して減衰する上に周囲の環境に大きく左右される通信方式なので収容局から数キロメートル離れると実用的な速度が確保出来ない。我が家などは、速度の確保どころか通信出来るかどうかさえ不明な距離である。1Km手前の隣家では絶望的な速度だったらしいので、我が家では望むべくも無い。
隣家と我が家専用の電柱、電線
いや、それ以前にNTT東日本に電話線について問い合わせたとき「そのような住所に該当する家屋はありません」と回答されているような場所なのである。通信手段が云々という以前に、契約方法に疑問が生じているではないか…。

前世紀の接続手段であるISDNという手もあるが、光ファイバの1000分の1程度の速度で実用に耐えない。検討する価値も無い。64Kbpsでいったいどうしろと…。

その他に、農村地域高速無線インターネットというものがある。サービス会社の案内によると、
ADSL やBフレッツがご利用できない地域でも、より快適にデータ通信を行うことができる高速な無線通信システムです。特に遠隔地や山間部など有線方式が困難であった地域において、本システムを利活用することにより、光ファイバー等の敷設費用に比べ、ユーザーあたりのコストを抑えたインターネットアクセスが可能になります。
正体は5GHz帯を使ったFWA(Fixed Wireless Access)と言われるもので、LoSかnLoSによっても異なるが通信の安定性で多少の問題がある。天候や雑電磁波の影響も無視出来ない。これは、ネット環境が発達していなかった10年前に、北海道移住の検討事項として調べて分かったことである。その時、北海道でかなり初期の頃から導入していた別海町役場で実機を見せてもらう機会があった。機材はイスラエルのAlvarion社のものであった(よその役場で何をしているんだか…)。結構目障りなサイズの平面アンテナや機材の特殊性を見ていると、私の環境に導入しても早晩投資が無駄に終ると思われたのであった。


当時は光ファイバーも大都市のみのサービスであり、LTEは開発中、WiMAXもまだ市場へ投入される前だったので、この「農村地域高速無線インターネット」は有望であったかも知れないが、WiMAXやLTEがこれだけ普及した現在では、(固定と移動体の違いはあるが)商用サービスとしては将来に明るい展望が見えない。

それからしばらくして、2009年に北海道豚丼市に引越しした頃には地方都市部にも光ファイバーが張り巡らされ周囲の町村にも徐々に広がり始めていた。しかし、原野でさえ光ファイバーがやって来るこの時代に、建築中の我が家には光どころかADSLさえ無い状態が続いていたのであった。

他手段の衛星を使ったネット接続サービスは当時は現実的では無かったし、携帯電話の通信網は従量制でコストに見合うだけの性能が出なかったのである。

ところが、私の普段の行いが良いせいなのか、この家がなんとか住める状態になって引越しして来る直前に、DoCoMoの通信網を利用したMVNOサービスが始まったのである。なんと良いタイミングなんだろう。

このSIMカードで通信する
これは携帯電話の通信網を使うものでキャリア(DoCoMo, au, Softbankなど)が自社の回線の余剰分をMVNO事業者へ貸し出し、それを一般消費者へ細分して通信サービスを行うというもので、私の予想を遥かに下回る価格での提供であった。月額900円(税込み972円)で1GB/月である。普段使う必要最小限の通信量は確保出来る。価格や通信方式に疑念が無いでもなかったが、将来の光ファイバまでの「繋ぎ」と割り切って使ってみることにした。

家屋自体には、将来来るであろう光ファイバのために地下埋設の引き込み口を設け、室内の導入管も敷設済みでありリードまでセットして待ち構えているのである。工事が始まっても、家の中のリードを引っ張るだけで光ファイバの工事が終了してしまうという、文字通り手ぐすねを引いて待っている状態である。光ファイバが来るまで、この携帯電話網の使い心地でも確かめてやるか、と余裕のスタートであった。

これまで光ファイバの環境だけで生活していたのでこれと比較にはならないものの、ADSLにさえ見捨てられたこの地では予想を越える使い心地であった。使い始めてしばらくすると、料金据え置きのまま通信容量が増えて2GB/月になり、その後には3GB/月へと増量されて行った。速度は時間帯にもよるが、3G環境下で概ね4Mbps程度出ている。有線ルーターを使っているので24時間接続状態である。


なんとかなるもんだな…。