あれから何度も購入している豆苗であるが、元気の良い品を買うと切って食べて育ててまた切ってを3回繰り返すことが出来るのである。もちろん、その回数と共に長さと太さは減少するものの、味はそれほど変わらない。
これまでの経験上、2回目の収穫で止めた苗はその後に地植えするとそれなりに育つのだが、3回目を終えたものはその余生も幕を閉じると思っていた。
しかし、この春に食したブツは3回目の収穫後も健気に新芽を伸ばし始めたのである。豆苗を育てても私の嫌いなエンドウ豆、つまりグリーンピースにしかならないので、どうしたものかと考え倦ねていたのだが、ほんの気まぐれで久しぶりに庭に植えることにしたのである。
もちろん、育てるつもりもなく、肥料も水やりもナシ。ただ横に棒を差し込んでおいて「あとは勝手に育ちなさい」と言ってその存在は忘却の彼方へ…。
その後、本当に忘れた頃に庭の隅で何やら不気味な蔓植物が育っていたのである。
なんだか見たことがある… |
元気に育っているではないか… |
元の苗の束(?)から何本も生えて来ており、私が地面に突き刺した棒に寄ってたかってしがみつきながら成長を遂げていたのである。
そしてその結実体の数はというと、なんと50体以上もあった。
さて、前回同様に困った。嫌いな食べ物が豊作である。
ところが友人が言うには「別に食べなくても、収穫した豆を栽培すればまた豆苗になるのでは?」
そ、そうか…、また育てれば良いのか……。思い付かなかったなあ。
これで豆苗からエンドウ豆、そしてまた豆苗、そしてまた…。
無限豆苗サイクルの完成です。