2015年7月3日

刈る、狩る、浸かる

連日の雨があがり、久しぶりに晴天が戻って来た。例年だと牧草は6月下旬に収穫するんだが、今年は長雨のせいで7月に入って牧草が伸び切った状態で収穫せざるを得ない状況であった。とは言っても私が刈り取りを行う訳は無く、部屋の中からのんびり見物しているだけである。お気楽。

晴天に映える牧草

専用機械で草刈り
 このような幅の広いカッターを左右に広げて一気に牧草を刈り取るのである。草が機械に飲み込まれた直後、本当にあっと言う間に切り取られた草が筋状になって畑に並べられる。我が家の雑草もこの機械でついでにカットしてもらうので、とても助かっています。人力でやると2時間近くかかるところが、この機械を使うとものの30秒で終了する。ただし、道沿いの直線部分だけしか対応できないので、残りは人力でやっている。

獲物発見!

この牧草畑には、ウサギやねずみなどの小動物が住んでいる。そこへ突然トラクターがやって来るものだから、彼らは慌てて右往左往しながら刈り取られた牧草の陰に隠れるのである。それを目ざとく見付け、上空から一気に降下して襲いかかるのである。やっぱりプレデターだな…。

次の獲物を物色中
猛禽類の乱舞
家の前の畑は東京ドームより広い、いったいどれだけの小動物が潜んでいるのか知らないけれど、猛禽類達は10羽以上飛び回っていた。

庭の近くでも平気で狙う
間近で見るとかなり大きい鳥だ。トンビだと思うんだけど、羽の色や模様が少し違う。鷲や鷹、隼ではないと思うけど、こんなのに襲われたらちょっと嫌だよな…。ロプノールがまだ生後数ヵ月だった頃は、こいつらに拐われないかと心配していた程である。

刈り取った草は搬出された
刈り取られた牧草は、沢山のダンプカーを使って半日かけて畑から搬出された。普段は誰も通らない我が家への一本道が、多くのダンプカーが行き来しており壮観である。あのタヌキだかクマか分からない動物標識はこの道には無いが、さすがプロのドライバー達である、そんなものが無くても何の問題もなく退避エリアを使ってすれ違っていた。そりゃそうだ。

見物に飽きた私はといえば、そのダンプカー列の間を縫って温泉へ車を走らせる。夏らしい強い日差しを浴びて、源泉かけ流しの露天風呂で平和なひとときを過ごすのであった。草を苅る人、獲物を狩る鳥、湯に浸かる奴、三者三様の夏の昼下がりであった。