2015年10月23日

階段道路

天気の良い昼下がり、温泉へ向かって走っているときだった。いつもと違う道を走っていたのだが、カーブを曲がってその先を見ると、そこには道路の代わりに階段が出現したのである。

下り階段に見える?
写真だと静止しているのであまり違和感は感じられないが、カーブを曲がった先にいきなり出現したものだから、道路が何か変なことになっているように見えてしまったのである。この道自体は上り坂であったが、下りの階段に見えたので、思わずブレーキを踏んでしまった。その勢いで写真まで撮ってしまった。

よく見れば、それは防雪柵(雪が道路に吹き溜まらないように風をコントロールする翼杖の柵)の影であった。太陽の高さと方向がこの防雪柵と道路の距離と角度に合ったために影がぴったりの位置に現れたということだ。なんかすごいタイミングだな…。

柵の影の重なり具合が、一段下がると左に寄ってさらに一段下がるとまた左にと、ちょうど下り階段の見え方と同じなので道路が上り坂であるにもかかわらず下りに見えたということである。

こんな錯覚に見える現象は錯視と呼ばれるもので、今回のように偶然の産物もあれば人為的に作り出した作品、芸術品もある。最近の流行りだとトリックアートなどもこの類である。

平行線なのに歪んで見える

今回の道路模様は、このパターンに近い錯視である。

さらに、下図のようにじっと見ていると何事も無いけれど、ちょっと目を脇へそらすと動いているように見える錯視もある。

視線をちょっと離すと回転しているように見える

文章に書くと、ふ~んという感じだけど、車を運転していていきなり理解し難いものが見えたらかなり驚いてしまい、写真を撮ってさらにブログまで書いてしまうという…。