長かった冬が終わったかと思う間もなく、景色は白銀の世界から真緑の絨毯へと変化している。気温もぐんぐん上昇し風も心地よいのである。しかしながら、地面はというとまだ凍っている部分が残っている。
地面全体が凍っていれば何の問題も無いが、気温の上昇と共に地表から15cm程度だけが融けているので溶融水分が地下に浸透せず、まあ敷地内の多くの部分はグチャグチャという表現がぴったりな状態なのは毎年のこと。
地面下の氷柱 |
私はこのような人のために、道の途中に通行止め用の障害物を置いて注意喚起を行っている。殆どのドライバはこのサインを理解し、そこで車を止めてそこから玄関まで歩いて配達してくれる。
もちろん、自分自身が通れないと困るのでギリギリの幅を残して障害物を設置している。
先日、チャイムが鳴ったので出てみると黒い猫の宅配業者であった。そして玄関前にはその大きな車がいたのである。
あらら、あのギリギリの隙間を通って来たのか……。
私は「地面が泥濘んでいるので気を付けて下さいね」というと、そのドライバは「大丈夫っすよ、馴れてますから、ははは」と言って去って行った、……はずであった。
しばらくしても車が帰った様子もなく、ロプノールは吠え続け、車の大きなエンジン音がずっと続いているのであった。そして、改めて玄関を開けるとそこには黒い猫のドライバが困り果てていた。
全然「大丈夫っすよ」じゃないじゃん!
ここでスタックしていた |
こんな深い溝を残して… |
タイヤから泥を落としながら去って行った |
黒猫がやって来て、このトラップに捕らわれる。うむ、黒猫ホイホイだよな…。
エサはAmazon……。エサなのか??