その後、屋根の崩落や雨漏りも無いが、雨で土壌が流されたのかその量が減少して来た。
仕方が無いので、再度土を作ることにした。
庭の土を一輪車に用意する。
畑の土なので黒い |
ポリアクリル酸ナトリウムに水を加え、一晩放置しておく。すると、元の大きさの1000倍程になるのでこれを土に混ぜ込む。
1000倍に膨らんだポリマー |
殆ど水だけなので簡単に粉々になる |
そこへゼオライトを加える。
ゼオライトの分量は適当 |
さらにパーライトを加え、芝生の種を混ぜる。
手前の白い部分がパーライトと種。奥がゼオライト |
このポリマーは自重の1000倍の水を保持出来、植物の根の浸透を妨げない。したがって、雨が降ればこのポリマーが大量に水を吸い、乾燥が進むと植物に水を奪われながらその体積は限りなくゼロに近付き邪魔にならない。理屈ではそうなるはずだが、本当にそのようになるかどうかは分かる訳が無い。今後の観察に委ねることになる。
ゼオライトを入れる理由は簡単だ。この小屋の裏山で産出されるからだ。
小屋とゼオライト山の2ショット |
パーライトを入れる理由は2つある。パーライトはめちゃくちゃ軽いので、これを入れることによって土壌全体の比重が下がり、屋根の負担が軽くなる(はず)。2つ目は、芝生の種が土に満遍なく混ざっているかどうかを知るために入れる。パーライトはいくら土に混ぜても白い粒のままであり、この白い粒が満遍なく混ざるように土をかき混ぜれば、芝生の種も混ざったということが分かるからである。ちょうど、小麦粉に塩やスパイスを入れて混ぜる時にブラックペッパーをいれると均一に混ざったかどうか分かるのと同じ理由。
パーライトとゼオライト |
前回、全然芝生が生えないと書いたが発芽が遅かっただけで無事に生えて来たようである。
やっと生えて来た芝生 |
しかし、待ち切れなかった私は、その辺にある雑草をひっこ抜いて屋根に乗せたのである。おかげで屋根は元気な緑でいっぱいである。
芝生が発芽する前に屋根に投げ込まれた雑草群 |
今後、雑草と芝生の苛酷な競争の結果が観察されるであろう。まぁ、勝負は見えていると思われるが…。
目指した屋根は、こんな感じなんだけど
(C) Erik Christensen |
私の小屋は遠くから見ると、まるで廃虚だ。