2011年6月22日

ペモペモ


近所の河辺をウロウロしていると、足元ででっかい声で鳴いている、いや、泣き叫んでいると言った方がしっくりくる生物がいた。恐らく巣立ちに失敗したのか、飛行訓練中にあらぬ方向へ飛んで行って不時着したのかだろうと思われる雛がいた。

近くに親鳥がいるかと思い様子を見たが見当たらない。その場を離れて15分後に戻ってみると、まだそこにいた。親が認識できない程離れてしまったのか?人間の手で保護(拉致か?)するのは避けるべきだが、もう時刻は18時30分だ。このままだと生きていけないと思い、良くないと思いつつ車に乗せて連れ帰った。

あらぬスピードと信じられないコーナーリング、びっくりするようなエンジン音という無茶なレーシングカーの助手席で、そいつはおとなしくしており、遂には寝てしまった。きっと大物なんだろう…。その姿を見て安心し、途中でホームセンターに寄って餌等を買って帰った。

この雛は幼過ぎて金属の篭に入れられないので、清潔な段ボール箱に止まり木を付けたり新聞紙を敷いて準備する。人間の手から餌を食べるかどうか心配したが、この大物は何の躊躇も無く大きな口を開け、お腹いっぱい(正確にはそのう一杯)餌を食べた挙げ句に熟睡してしまった。部屋の照明も明るいし、近くで家事をしてもお構い無しで寝ている。やっぱ大物は違うな。

翌朝、再び親鳥を探しに家から41Km離れた昨日の場所へ戻る。雛は一生懸命鳴いて親を呼ぶが反応は無かった。結局、この日は朝昼夕方と3回も頑張って探したが親鳥には巡り合えず、再び連れ帰ることになった。

親を探す合間、作業小屋でひと休み中のペモペモ

もう親を見つけるのは無理だろうから、我が家で飼うことにした。

名前はペモペモ、手乗りです。