2011年7月13日

解体一段落のはずだったが…


1階の各部屋の壁を全て解体し、家の中が見渡せるようになった。

ここまでは夢中で解体作業をしていたような気がする。ここまでに使用した器具は、解体の殆どをドギュウのバール1本とそれを叩くための中型金槌、それで間に合わない場合の大型バール、間柱(補助の柱)を切るためのレシプロソー(電気ノコギリだが丸ノコでは無い)だけである。全作業の85%はドギューだけで行った気がする。

リビングから玄関が見通せるようになった

玄関横の壁には大量の断熱材が埋め込まれており、その撤去が大変であった。

奥の部屋からも玄関が見える


ここで解体作業も順調に進み、一段落したので床および基礎、土台に着手することにした。

和室の床を解体

和室は畳を剥すと杉板の床(防湿用の隙間のある板張り)が現れ、その下に根太と大引、その間に大量の断熱材と防湿シート、さらには大引の下に断熱材を受けるための層があった。とても丁寧な仕事ぶりであり、気密性も高く30年前の工事とは思えないような丁寧さだ。もちろん昨今の工法とは異なるので断熱性能では比べ物にならないが、全く手を加えていないにもかかわらず結露等による土台の損傷やカビなどは皆無であった。

床下
基礎はやはり当時としては珍しく鉄筋入りの布基礎である。この家が出来た頃には布基礎への鉄筋の使用が義務付けられておらず、多くの基礎が鉄筋無しであったことを考えると大したものである。基礎部分には湿気はあるものの、通気も良く変色も無い。ちなみにこの基礎の隣は深さ142cmの室(むろ)があるので、基礎の深さは150cm以上あるということだ。そこはさすがに結露しており、床材が黒ずんでいた。さらに隣の室は同じ深さだが結露が無かったので、深さでは無く単なる通気の問題かも知れない。

ここに暖房装置の補強と断熱材、フローリングを張れば一段落だ。

と、ふと上を見上げると天井というものがあるじゃないか。当り前だ。

しまった、天井部分をどうするか何も決めていないじゃないか…。天井裏をみると、壁や床の比では無いくらいの大量の断熱材がある。実測で厚み25cmである。これが一面敷き詰められているので、気が遠くなるような量だ。おまけに天井部分の構造が予想よりはるかに複雑で解体作業の進め方が分からないぞ。さらに屋根裏に妙な空間があるし。この時点で解体作業の80%は完了したと思っていたが、実は20%も済んでいないのではないかと思い始めて来た。このペースじゃ壁を塗る頃には氷点下の季節になるじゃないか…。

ここに来て途方に暮れている場合じゃないけど、どうしよう?