2011年7月21日

天井解体


難問山積の天井解体に覚悟を決めて着手した。天井の裏には大量のグラスウールが敷かれており、これの撤去を考えると果してそれだけの作業に見合うものがあるのかどうかが疑問であった。
  1. グラスウールが古いタイプの物なので健康被害が心配
  2. 天井裏、屋根裏に破損や腐れがあると再生に多額の費用がかかる。そうなれば改築より新築の方が割が良い
  3. 天井裏の構造が、私の期待しているものでなければ手が出せない
  4. 天井を撤去した時点で後戻りができなくなる
普通の家であれば事前に天井裏を覗けば大体の構造や状態が分かるのだが、北海道仕様の古い家屋なのでグラスウールが全てを覆っていて何も見えないのである。柱と梁の関係に至ってはその存在すら見えなかった。

このまま手を拱いていても仕方が無いので、意を決して解体作業を始めたのであった。

左からドギュー、軍手、バール大、ハンマー、ヘルメット、防塵マスク
道具はいつものドギューを中心にした原始的な道具だけである。


作業服の上に不織布製の使い捨てツナギ(298円)を着て、グラスウールのシャワーから身を守る。これにヘルメットと防塵マスクを装着するともう誰だか分からなくなる。加えて、安全靴に防塵手袋という恰好で2階にいるペモペモに会いに行くと必死に逃げ回る。どうやら私を認識出来ていないようだ。

まぁ、普通の人間でも恐がる恰好かも知れない。不意の訪問者が来ませんようにと祈りながら作業開始!


天井の化粧板を剥すとスノコ状の板張りが出現。床と逆の構造だ。真中はシャンデリアを吊す飾り天井の造作。


この板がなかなか外れない。軽いドギューは小さ過ぎて役に立たないので大きいバールを使う。上を向いての作業である上、バールが重いので手がだるくて仕方が無い。頻繁に休憩しながらも地道に一枚づつ剥していった。




30年近く天井裏に張り付いていたグラスウールはカビ等で黒ずんでいる。室内の湿気が天井裏に上がりそこで結露していた証拠だな…。グラスウールの大きさは1m×2m×100mm厚。これが2層に敷かれているのでものすごい量である。



一列のグラスウールだけで、200リットル入りのビニール袋がパンパンである。体重をかけて押し込むが、これがなかなか大変だ。TVショッピングの布団圧縮袋か?というくらい頑張って押し込めた。





2層のグラスウールを剥すと、やっと天井裏の構造が見え始めた。梁は思ったより太くて35cmの太さだ。また、天井裏(小屋組か?)の材木には全く破損や汚れ、湿気による黒ずみなども無く一安心。




これで天井断熱から屋根断熱への変更ができそうだ。天井が無くなったので、これまでより50cmほど頭上が高くなった。大変開放的でよろしい。





翌日は、玄関上の天井を解体した。こちらも状態は悪く無く、ホッとした。