2011年10月6日

壁塗り(仕上げ塗り実験)

相変わらず説明を省略しすぎなので、ちょっと補足。
この作業小屋は、建築構造を知るために建て、壁塗りや緑化屋根の実験場所を兼ねており、さまざまな実験が完了した後も無事に存在していたら物置として使おうと思っているものである。従って、実験が最優先であるので、その途中経過や劣化、ましてや見栄えなどは全く考慮していない。この実験結果は本宅の建築へ生かされる。つまり、実験結果が全て思わしく無ければ普通の家が出来上がり、結果がすこぶる良ければ小屋そっくりの家が出来るだけである。何か違うような気がしないでも無いが、まあいい。

これまで言及していなかったが、この小屋の西側(窓もドアも無い側)には屋根の軒先が無い。これは、この地では強烈な西風が吹くのでそれに耐え得る軒先を作る技術と勇気が無かったためであり、見栄えや実用性をことごとく無視した結果である。

ということで、下地が乾いたので仕上げの塗りを実験してみた。下地は予想通りの強度であった。米粉のおかげか?


物置にあった漬物バケツで混ぜる
消石灰の粉末を水と撹拌し、ホイップクリーム程度の軟らかさにする。これをローラー刷毛で塗って行く。

農業用噴霧器とバケツと塗りかけの壁
下地の漆喰地は十分乾燥しているので、霧吹き等で水をかけて湿らせる。霧吹きが無かったので、農業用噴霧器(農薬散布用)で行う。中央の手押しポンプで空気を入れるとすごい圧力で噴霧することが出来る。圧力調整用の安全弁付き。壁が相手だと、霧吹きじゃ無くてこれを使わないと話にならなかった。

説明を追加

勢いだけで始めてしまった作業だが、私が壁の仕上げ塗りの方法を知っている訳は無く、これも思い付きだけで塗り始めたのである。ところが、写真左半分の仕上り具合は想像以上に良くできた。こんな塗り方の壁を見たことがある気がする。と自画自賛していると右側のような仕上りになってしまい、先程のはただの偶然であることに気が付いた。

気を取り直して、残りの壁を塗った。


Aの部分は、8月に塗ったモルタル漆喰(セメントと消石灰の混合)であり、ややセメント色がかっている。BとEの部分は今回から塗っている米漆喰の水を適量にして塗ったもの。Fは水の量を増やし、ドロドロ(塗ることの出来る限界の軟らかさ)の状態で塗ったもの。Cは何も塗装していないOSB板。DはEの部分にFと同じものを重ね塗り実験をしたところ。

他の面は、消石灰に米粉を加えたもの、撥水材を加えたものなどを塗り分けて実験を行う予定。