2011年11月15日

庭の生命

敷地内の植物は、一部の針葉樹を除いて殆どが紅葉、落葉している。あれほど手こずった雑草達も枯れてしまい、もうすっかり冬の景色だ。昨年、手当たり次第に苅りまくっていた雑草であったが、今年は種類を確認しながら選別する余裕があった。
その結果、敷地内にはそれなりに有用な植物、いわゆる山菜があることに気が付いた。

タラノキ
タラノキウドワラビふきのとうぎょうじゃにんにくなどである。元の持ち主が移植したのか、アスパラなどもある。普通の人なら喜んで収穫するのだろうが、私は山菜があまり好きでは無い。妻も同様。

その結果、ウドやワラビは大量に生えていたがしつこく刈り取り、絶滅へと導いてやった。タラノキはそれが何かわからずトゲが沢山あったため、私に「トゲトゲの木」と命名されて大量に倒されて行った。ぎょうじゃにんにくは好きであったが、私には見分けられなかったため、やはり刈り取られて行った。苅っている最中に良い香りがしたので何となく気が付いたのだが、どれがそれなのか分からなかったのである。

タラノキはこのような不幸な境遇で我が家の絶滅危惧種になっていたが、奇跡的に難を逃れた個体があったので今年は保護の対象となった。春になれば新芽が出るだろう。レッドブックからレシピブックへの転載が期待される。

ぎょうじゃにんにく(行者ニンニク、アイヌネギ)は、隣の森の中の川辺に沢山生えていたので適当に採って来て庭の絶滅危惧株の横に植え直した。今年は間違って刈り取らないようにと柵を設けたのであるが、それが裏目に出て雑草も刈り取れなくなった。夏ごろまでは元気な姿が見えていたが、そのうちに雑草に埋もれて見えなくなった。絶滅していなければ来春に再会できるであろう。



ペモペモは旅立ってしまったが、新たに住み着いた奴がいる。ミヤマカケスエナガ、セキレイのような鳥などである。

ミヤマカケス
こんなに近付いても逃げない、まったく無防備な奴である。留鳥らしいのでずっとここに住み着くのかも知れない。鳴き声はあまり美しくなく、ちょっとうるさい。