テレビアンテナ、電力線、ストーブの煙突、灯油の配管など。
そんな中で最後まで残ったのはNTTの電話線であった。屋内の配線は天井と同時に撤去したし、今後も使用することは無いだろうから屋外配線も撤去したかった。でも、屋外の配線はNTTの所有物だろうし、勝手に外すと面倒なのでNTTに電話して撤去してもらうことにした。
私 「家屋を解体中なんですが、電話線が邪魔なんです。撤去してもらえますか?」
NTT 「場所はどこですか?住所をお願いします」
私 「住所は、○○○です」
NTT 「調べましたけど、その住所に該当する家屋はありません」
私 「…」
なんだかんだと話をして、結局NTT側が「それならそちら様で勝手に外してください」と言われた。意外な返答に戸惑いながらも、外した電話線はどうすればいいのか聞いたら、「最寄りの電柱に適当に巻き付けておいてください」と言われ、もっと戸惑った。
電話線って、電力も同時に電話線で局側から送っているはずである(だから停電の時でも通話出来る)。直流の48Vだからそれなりに高い電圧である。子供の頃、電話器を勝手に分解して回線をショートさせて火花を出した時に、NTTにそう言って叱られたから知っている。
言われた通りに切って、
言われた通りに、最寄りの電柱にグルグル巻きにしておいた。
元の方から電気的に遮断されてはいると思うが、一応電線の切断端には絶縁処理をしておいた私は親切な奴だなと思った。