2012年3月23日

木を加工する

先日の切断に続き、今回は削ったり掘ったりした。
トリマー
3万回転で回る刃先

これはトリマーと呼ばれるもので、溝を掘ったり角を削ったりする機械。中央の軸が毎分3万回転(自動車のエンジンの10倍速程度)して刃先をすごい勢いで回しながら木を加工する。高速で回転するのは、切口を綺麗にするためと加工精度を上げるため。

削った溝にピッタリはまる角材
先日切断した太い材木に直角方向に溝を掘り、溝に並行に角材をはめるとピッタリであった。この精度は手作業では出し難いし、私がやれば絶対失敗するのは分かり切っているので助かった。

ただし、この機械の発する騒音は凄まじいものがある。キーンという高音で脳に突き刺さるような不快な音だ。耳にも相当悪いであろう。取扱説明書にも「耳栓かイヤーマフを装着するように」と書かれている程だ。

耳栓
ヘッドフォンタイプはゴーグルやマスクと干渉するので、耳栓を買った。150円前後とお手頃な商品だけど、性能はなかなか良い。おまけに耳に挿入する部分はトウモロコシ由来の有機成分で出来ているので、いざとなれば食べられると説明書には書かれている。そんな「いざという時」は来ないで欲しいと願うばかりだ。

次は穴開けマシンである。既に電動ドリルがあるので、穴を開けるのは簡単にできる。しかし、材料に垂直に深い穴を開けるのは意外と難しいのである。厚みのある材木の裏と表に印をつけて穴を掘ってみると、必ずと言っていいくらいずれる。1mmや2mmどころではない。

そこで見付けたのがこの機械である。


質実剛健なデザインと無骨な色である。センスのかけらも無い。1000年くらいモデルチェンジを受けていないような奴だ。

これを設置した途端、私の作業場所は「工房」から「工場」へと一気に変身してしまった。

対象が斜めでも大丈夫
ドリルの刃を回転させながら垂直に上下する機械である。誰がどのように上下させても、正確に垂直の穴が開くので加工精度が一気に向上する。切削対象が斜めになっていても正確に開けられるし、角度調整レバーを設定すれば斜めの穴も開けられる。ぶっさいくな機械だけど、大変役に立つ奴である。


秘密兵器
これは謎の機械だが、私の設計のまずい所を一気に解決してくれることになる奴である。