2012年5月15日

来客

先週までの肌寒い天候から打って変わって快晴だった。怪我の具合も良く、ほとんど完治したようだ。抗生剤が効いたのかワインが効いたのか、とにかく痛みがすっかり無くなっている。
一面の緑
気温も上昇

今日もゲンヤー号に乗って現場へ行き、前回中断したままの作業を続行しようとしていた。ところが、解体中の家屋の玄関ドアを開けると、何かと目が合ったのである。誰もいないはずなのに、何だろう?

「ピッ?」
あんた誰?どこから来たの?

ガラスがあって出られない…
なんだか、毎年この季節になると小鳥と変な出会い方をするな。

去年のペモペモが旅立った時と同じような大きさなので、まだ幼鳥なんだろう。私と目が合ってちょっとびっくりしたようだが、それほど恐れている様子は無い。どこか怪我でもしているのかと思ったが、どうやらそうでは無く空腹なだけのようである。飛ぶ姿が弱々しいがちゃんとした姿勢で離着陸している。

いつから家の中にいるんだろう?どうやって入ったのだろう?小鳥は食い溜めが出来ないので、ここにいたのはせいぜい2日間程度か?

でもどうやって入ったんだろう?周囲を見渡すと、ちょうど私が釘を踏んで呻く前に解体していた煙突の穴があった。そう、穴を塞ぐ余裕も無く病院へ行ったのでそのままにしていた。きっとこの鳥は好奇心から穴に入り、そのまま出られなくて今日まで家の中でお腹を空かせてウロウロしていたんだろう。

窓を開けて手で追いやってみると無事に窓から飛び立ち庭先へ逃げて行った。しばらくしてから窓の外を見ると、なんとこの鳥はまだ同じ所にいる。やはり怪我でもしているんだろうかと心配になって様子を見に行くと、そこには必死で虫を貪り食っている小鳥の姿があった。

よほどお腹が空いていたのか、私が近寄っても逃げない。カメラを近づけても、やや横に移動するだけで虫探しに一生懸命であった。

腹が減っているんだから放っておいて!
と、こんな足元で抗議しているかのような態度
こんな至近距離でも動じない。

虫、虫、虫!
しばらく観察していたが、ちゃんと飛べるようだしお腹が一杯になって落ち着けばどこかへ飛び立つだろうと思い、そこを後にした。30分後に再び見てみたが、もうそこには姿が無かったので無事に飛んで行ったようだ。

皆既日食!
他の小鳥が犠牲にならないように、煙突の穴はガムテープで塞いでおきました。