2012年8月21日

難読地名

北海道には変わった地名が多いが、住んでいると天気予報やローカルニュースなどで徐々に読める難読漢字の地名が増えて来る。
幣舞(ぬさまい)、美留和(びるわ)、興部(おこっぺ)、大楽毛(おたのしけ)、音威子府(おといねっぷ)

この辺りの地名が読めるようになると「ああ、これで私も立派な北海道人だな」と思い始め、喜んでブログに書き始める人が増えるのもこの頃である。

順調に読める地名が増えて来ると、あるタイミングで読めない地名が急増する時期がある。

妹背牛(もせうし)、 椴法華(とどほっけ)、別寒辺牛(べかんべうし)、晩生内(おそきない)

前述の地名に比べて出現頻度の低い、いわゆるマイナーな地名に出会い始めるからである。この頃になると、読める地名より読めないものの方が増えて来て、ちょっとうんざりする時期でもある。

それを通り越すと、日常生活では殆ど困ることの無い、北海道生活者らしい読解能力が身についたことになり、もはやブログネタにもならなくなる。そのうち、難読地名に出会っても華麗にスルーしてしまう術が身に付くのである。

それでも、思い出したかのように時折妙な地名に出会い、軽い眩暈を覚えることがある。

生花苗(おいかまない)、馬主来(ぱしくる)、白人(ちろっと) 、負箙(おふいびら)
もはや読める方がどうにかしているんじゃないかと…。

地名では無いが、川の名前も同様に難読であるものが多い。しかし、河川名には北海道開発局が頑張って、その読み仮名、名称の由来を細かく書いた看板(標識)を設置している。

読み難い河川名
車で走っている時にこんな細かな文字が読める訳が無いと思うのは、まだまだ北海道になじんでいない証拠である。北海道は交通量が極端に少ないのである。この看板の横で車を止めて最後まで説明を読んでも、行き交う車は1台もいない。見通しの良い安全な場所なら、そのチャンスを逃さずじっくり読んだ方が良いかも知れない。

読めるけど、なんだか違和感のある地名もある。

「万年」にある郵便局
この郵便局は、ずっと簡易局のままなんだろうか?名前とは裏腹に、将来は普通局になるんだろうか?