2012年8月9日

新築祝い

原野の師匠の新しい家が完成し、お披露目パーティーにご招待頂いたので、早速行って来ました。

さっさと行けば良いものを、道中で気になった所があると寄り道せずにはいられない夫婦は、せっせと未知のコースへとハンドルを切るのであった。

不思議な道標
まずはモアショロ原野。正式には「茂足寄原野」と書く。「足寄の奥地」を意味する言葉だ。それに続いて螺湾(らわん)と足寄(あしょろ)。さらに(停)の字が続く「線」の名前である。おまけに、足を擬人化した謎のキャラクターが蕗の葉っぱの傘をさして走ってるという、もはや何を言いたいのか分からない絵だ。

「茂足寄原野螺湾足寄停車場線」

と書かれても、読める人は極端に少ないであろう。こんなものを一生懸命読んでいると、読み終る前に道路からはみ出て崖下へ落ちてしまうであろう。

と言いながら、これを見るためにやって来た私は大変満足したのであった。私の知る限り、一番長い漢字名の道路である。

英語の説明パネル
しばらく未舗装の道路を走ると、阿寒国立公園内のオンネトー湯の滝に到着する。詳しくは上記の説明を読んで下さい。

雌阿寒岳と阿寒富士
さらに行くと、オンネトー越しに雌阿寒岳と阿寒富士が見える。我が家の庭から、隣の森越しに見える山々である。ここから見ても、我が家から見ても同じ姿であった。当り前か…。

ここから国道へ戻って、原野の師匠の家に向かう。かれこれ1時間のタイムロスであった。
原野の師匠宅の森伊蔵
到着すると、そこには師匠ご夫妻と森伊蔵が出迎えてくれ、さらにはテレビ局のスタッフも出迎えられ、いきなりテレビカメラに写ってインタビューされてしまった。ええ、きっとボツになると確信していましたので、好きなことを長々としゃべっておきました。へへへ。

披露パーティーですっかりご馳走になり、その夜はなんと新しい家を私達夫婦だけの貸切りにして頂いて、この新しい家で翌朝を迎えました。この家の最初の泊り客が私達とは…。ご夫妻の心意気と勇気に感謝です…。

この原野に建つ家は、その「開拓」としか呼びようの無い原野生活の中で、2年の歳月をかけて完成したのである。原野の状態からこの家が建つまでの始終をブログと現物でずっと見て来た私は、もう本当に自分自身のことのように嬉しかったのである。

そして、自分の家でも無いのに何だか「やり遂げた感」が湧いてしまって、今日も自分の家作りはサボっているという、困った状況になっている。むむむ。


家の中の犬防止柵
私も早く家を完成させなければ…。