しかし、冬の間も時々だが鳴き声が聞こえたような気がしていたのである。姿が見えなかったので空耳か、何か他の種類の鳥だと思っていた。そんな事を繰り返している内に、春を迎え雪が少なくなって来た頃、やはりその鳴き声は聞き覚えがある気がしてならなかったのである。
何度もペモペモかと思ったが、渡り鳥が越冬するのは難しいし、肝心の姿を見せない。だが、普通の野鳥であれば、鳴いている時でも人間の足音が聞こえると鳴き止む。しかし、この鳴き声の主は、私の足音が近付いた時だけ鳴くのである。声の方へ近付くと距離を置いて離れるが、暫くするとまた近寄って来る。野性生物の本能が欠落したような行動だ。
結局、4月頃から姿がはっきり見えるようになり、その正体はペモペモであった。確信は無かったが、その行動があまりにも野性とはかけ離れているし、庭に生息する数羽の同種の仲間の中で1羽だけ行動が変なのである。やはりペモペモなんだろう。
至近距離で寛ぐ |
常に一定の距離を置く |
ということで、ペモペモは今も元気に庭先に住んでいます。
とてもフレンドりーで警戒心が欠落した全く別の鳥だったりして…。