2012年9月27日

ヒグマ観察

毎日、庭の横の罠を観察する日々を送っていた。敷地の端から双眼鏡で檻の辺りを見るのである。

罠にかかったヒグマが檻に入っていて欲しい気持と、うまく避けて捕まらないでいて欲しい気持が半々という感じである。一生に一度くらいは捕獲したヒグマを間近で見てみたい気持は大いにある、その半面人間の都合で野性生物を捕獲するのは止めて欲しいとも感じている。


入口が開いたままの檻
猟友会のメンバーが罠の周囲を毎日見回りに来てくれるようで、会った時は色々な情報を聞くことが出来る。

仕入れた情報によると、檻には人間では判別出来ない程度の臭いが残存しているそうだ。つまり、過去に捕獲した熊の臭いということだ。臭いに何か危険を伝える情報が含まれているのか、ただ単に自分以外の熊の臭いが嫌なだけかわからないが、そういった臭いを避ける習性があるらしい。それに加えて、設置した人間の臭いも檻やその周囲に残っているので、これもヒグマの警戒心を高めているのかも知れない。

仮に罠に警戒心を抱かなくても、目の前にヒグマにとって無限に等しい量のトウモロコシがあるので、わざわざ怪しい檻の中の餌を食べる必要も無いよな…。

そんな訳で、空っぽの檻を見るのが日課になっている。