2012年9月16日

ミステリーサークルの正体

おかしい、やはりどう考えてもこれは動物の仕業だ。広範囲に倒れているトウモロコシを見ると、大型動物と考えるのが妥当であろう。

早速、畑の持ち主に相談の上、役場に連絡した。担当者がすぐに見に来てくれたが、やはりというかヒグマの仕業に間違い無いということになった。

翌日、猟友会の人と共に役場の人が来て再度現場へ向かう。

ライフルを担いで現場へ入って行く
入口近くは3m×10m程度の範囲で荒されている。ヒグマの気配が無いことを確認しながら全員で入って行く。足元を見ると、食べられたトウモロコシが散らばり、辺り一面機械で均したように葉っぱが敷き詰められていた。


ミステリーサークルの正体
奥の森からこの入口を通って入っているようだ
 中へ進んで行くと、このようなミステリーサークルのようにトウモロコシが無くなって広場のようになっている場所が数多くあった。どうやら美味しそうなものを選んで移動を繰り返しながら食べている様子だ。

各所にヒグマの痕跡が残されていたのが確認出来た。

ヒグマの足跡
ヒグマの寝床
ヒグマの食べたトウモロコシ
ヒグマの糞
猟友会の人の話によると、どうやら1週間以上前からここに来てトウモロコシを食べ続けているようだ。

私は知らなかったんだが、ヒグマは巣から畑へ通って来ているとは限らず、畑の中に数日間寝泊りしながら食べ続けるらしい。つまり、深夜や早朝だけが危険な訳では無く、一日中畑の中にいる可能性が高いと言うことだ。

ということは、昨日私がヒマワリ畑で聞いた謎の音は、ヒグマの寝息だったのか?

ミステリーサークルの一つは、ヒマワリ畑のすぐ裏であり、その距離はわずか数メートルである。聞こえても全然不思議じゃない距離だ。

出没地点が民家(私の家の事だ…)に近すぎること、出没頻度が高いこと、農作物被害の範囲が広いことなどから、一時は山狩りをして射殺が検討されたが、結局罠を仕掛けることになった。

無闇に殺さず罠で捕獲して他の場所へ移動させるという、「排除」より熊と人間の「共存」を優先する姿勢に共感を覚えた。

ただ、

我が家の建築現場から
50mほど隣の畑を挟んで
その先に
こんな看板と
すぐ奥にはこんな罠が仕掛けられていた


家を作っている現場から、注意標識と罠が見えると言う状況はなんだか…。