最近問題になっている環境破壊であるが、ついのその魔の手は我が家にも忍び寄って来た。いや、大きな音とともに派手にやって来たのである。
我が家の裏庭は牧草地であり、その面積は東京ドーム2個分である。その周囲は深い森で囲まれており、視界の中に家どころか人工物が何も無い自然が広がっている。今の季節はそれほど綺麗では無いが、暖かくなると綺麗なグリーン一色になる。
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4月の景色 |
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8月頃 |
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10月頃 |
この左手の方に見える森は、昨年のヒグマ騒ぎの時に罠を仕掛けた場所である。また、私達が行者ニンニクを採取する秘密の場所でもある。
その森に突然アイツがやって来たのであった。
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森林伐採マシーン |
妙な音がするなと思って見てみると、そこには森林伐採用の重機が蠕いていたのであった。何をしているんだろうと考えるまでも無く、これは森林を切っているのである。森をどれだけ切るんだろうと不安になり、近くにいた作業の人に聞いてみたのであった。
「ああ、この森全部切るんだよ。ほら、あの端っこまで全部ね」という回答であった。
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だんだん重機が迫って来て |
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あっと言う間に |
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丸太の山が出現した |
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無くなった森の反対側から見える我が家 |
この森があったお蔭で、庭を裸で歩こうが変な車で走り回ろうが誰にも気兼ね無く思う存分楽しめたんだが、無くなったせいで1Km先の道路からちょっと見えるようになってしまったではないか。なんという環境破壊だ…。
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もらった |
まあ、無くなってしまったものは仕方が無い。この巨大な環境破壊ではあるが、物事はポジティブに考えた方が楽である。作業の人に余った木を譲ってくれるように頼んでおいたら、いくつもの山にしてまとめておいてくれた。これで当分薪には困らないよ。
森の深いところにあった行者ニンニクも、この環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していたが、私達が救助の手を差し延べて庭に移植したので安心である。
昨年、大騒ぎしたヒグマも移動に使っていた森が無くなったので、もう我が家に近付けないようになった。
という、今年の春の大きな出来事であった。