2013年5月20日

移植

敷地の隣に山菜の王様である行者ニンニク(アイヌネギ)が群生する小川がある。そう、昨年ヒグマが出没した辺りである。そこの行者ニンニクが絶滅の危機に瀕していたので、我が家の救助隊2名はスコップとバケツを持って救出に駆けつけたのである。
根元の土と共にスコップで掘ってバケツに放り込む。いわゆる「根こそぎ」というヤツである。庭の一部を開墾し、そこへ移植作業を行う。

救出した行者ニンニクと開墾
果して野性の山菜が庭に根付くのであろうか?ギャラリーも心配そうに覗き込んでいる。

我が家のクリスマスツリーに住むギャラリー
中は二階建てなのか?
もしうまく根付いて、大きく育ってくれたら、来年から自宅で行者ニンニク狩りが出来るかも知れない。う〜ん、なんて贅沢なんだろう。金額に直すと(直す意味がわからんが…)いくらに匹敵するんだろうか?山菜の王様だし、北海道のスーパーではちょっと入ったパックが350円位の値が付いているので、時価総額5千万円くらいか?

帰りに近所のスーパーへ寄ってみると、早速パック入りの物が売られていた。ふむふむ、きっと高額な値札が付いているのであろうと思って見てみると、たっぷり入った大入袋状態で100円という、驚愕の事実に遭遇したのであった。

たっぷり入って100円…
立派なギョウジャニンニク
持ち帰って数えてみると、立派なものが84本も入っていた。1本が1円19銭…。

大きく夢が膨らんだ我が家の山菜庭園は、時価総額がわずか12円程度だったことが判明し、たった10本の行者ニンニクを庭に植えただけで大きな夢を持った私達はなんて平和なんだろうと、その幸せを噛みしめたのであった。