2013年8月15日

壁塗り

やっと壁塗り作業に入ることが出来た。かれこれ3年以上考え続けて来た懸案事項であり、何度も実験が繰り返されて来た割にはなかなか実行出来なかったものである。

何を塗るのか?どうやって塗るのか?塗ったらどうなるのか?耐久性は?分からないことだらけであった。

トロ箱の中の漆喰
一昨年、小屋の壁に8つのパターンで試し塗りを行った実験の中から一番優秀な結果を出したレシピに沿って漆喰を作ってみた。例の秘密の粉も入っているのはもちろんである。

漆喰は、素材を混合して練ってから24時間以上経過した方が良いらしく、私も素直にそれに従ったのであるが、途中で空中散歩に出かけてしまい気が付いたら24時間どころか4日も経過していたのであった。

最初の水加減が不足していたことも災いして、それはトロ箱の中で既に壁のような硬さになっていたのである。

こ、こんなところで壁になるんじゃない!

踏んでも蹴ってもどうにもならなかったが、そこはセメントや化学薬品たっぷりの漆喰モドキとは違って、蒸発してしまった分の水を加えて練り直せば何事も無かったかのように元の漆喰に戻ったのであった。私の過去の過ちも、これくらいすっきり元に戻ればどんなに楽だろうと…。

一気に塗った

見事な出来栄え
出戻り漆喰は、練り加減が良かったせいなのかとても塗り易かった。出来栄えはと言うと、鏝の使い方が致命的であったため絶望的な仕上りになった。ただ、練った物体を壁に付着させるという目的はとりあえず果たせたようである。所詮、ただの壁である。綺麗な出来栄えだが崩落する危険性があるものより、出来栄えはぶっさいくでもしっかり壁にしがみついてくれている方が何倍も良い。もちろん、これがしっかり壁に密着しているという保証は…、無いな。

入口

何か飛び出している
稿塊のデコボコした表面にたっぷりの漆喰を直接塗っているものだから、その厚みは相当なものである。55Kgの漆喰を用いても壁一枚塗りあげることができなかったのである。水分が抜けても40Kg以上もあるはずだ。これで壁がもつのか?床は耐えられるのか?それよりも、私がこの作業を続けられるのか?壁はあと40ヶ所以上も残っている。そう、まだ全体の2%程度しか終っていないのである。いや、仕上げ塗りがあるからさらにその倍の量を塗らなければならない。

気の遠くなるような作業だな…。