2018年8月16日

エゾパンダヌキ

ここしばらくスッキリしない天気が続いており、全く夏らしさが無い。このまま夏が終わってしまうのだろうか?昨年は涼を求めてオホーツク海へ行ったり、遠くルークシュポールを訪れていたのが今となっては懐かしい限りである。

夏らしくはないものの、近隣のデントコーン(牛のご飯用のトウモロコシ)畑ではニョキニョキぐんぐんと凄い勢いで成長しているのである。散歩コース脇にもこのコーン畑があり毎日見ているのだが日に日に大きくなっているのが分かるのである。それは私の目線の先にある農場風景が変化するからである。

前日には見えていた背の低い柵が今日は見えなくなっていたり、翌日にはその柵より少し高い農機具倉庫がトウモロコシの穂先に遮られて見えなくなっているといった具合なのである。今日はとうとう農場全体が見えなくなっていた。これだけ成長が早いと、伸びている様子が目視できるのじゃないかと思える程である。

さすがにリアルタイムで伸びを見るのは難しいだろうが、音では可能なのである。それは、風の無い夜中にトウモロコシ畑で耳を澄ませば「ギュギュ」「キュー」「ムモモモ」と茎が伸びている音を聞くことが出来るのである。ただ、この季節に夜中の畑で佇むのは相当の勇気が必要だろうな…。

もちろん夜中だけでなく朝や昼間であってもクマの出没の可能性が高いので細心の注意が必要である。先日、散歩の途中で昨年のクマ出没現場を通ったとき、前方に不審な形跡を発見したのである。

大きな足跡
トウモロコシが道端に…
ロプノールに臭いを確かめてもらうと、これは鹿の足跡ということであったので一安心であった。こいつの嗅覚があてになるかどうかは別問題ではあるが…。

そんなスリル満点の散歩道であるが、今朝はとうとうアイツに遭遇したのである。びっくりである。

アイツは道の向こうからこっちを見ていた。
アイツを発見して立ち上がるロプノール

アイツはこちらを見たままやって来る

お座りポーズで迎え撃つ気か?

さらに近づくアイツ

トコトコ

至近距離までやって来た
 人や犬を怖がらないのか、かなりの距離まで向こうから近付いて来たのである。そいつの正体は…

目がパンダ

子供のタヌキであった。びっくりさせやがって!


北海道に生息するパンダ目のタヌキだから、エゾパンダタヌキ、リエゾンを効かせてエゾパンダヌキ……。

トウキョウトガリネズミよりマシなネーミングだな(そうか?)。