2019年3月16日

大人とコドモ

先日スーパーのチラシを何気なく眺めていたら、何だか分かるようで分からない商品が掲載されていたのである。

その名も「こどもパン」


こどもパンって???

パンに「こども」という修飾語をつける意味が分からないし、その合成された単語の「こどもパン」も理解し難いものであった。いったいこれは何だろうとしばらく悩んでいたのであった。

やっぱり「こども」は子供の意味だよな?

 コピーには「年代問わず人気のパンです」「昔ながらの懐かしい味わいです」と書かれていることから、かなり古い時代から連綿と続く人気商品の様子である。

ということは、子供に食べさせるために開発された商品なのか?子供以外には提供されていないのだろうか?それでは他の菓子パンの存在意義が薄れてしまわないのか?

 商品名に「こども」という単語を含める必要性は何なんだろう?

カレーパンにはカレーが、アンパンにはあんこが、クリームパンにはクリームが入っているように、こどもパンには……入っているのか?

そこまで「こども」を強調するのであれば、対になる「おとなパン」があるとでも言うのだろうか?


お、おとなパン???

あった。


翌日のチラシに、でかでかと掲載されていたのであった。それも「おとなパン」ではなく、「大人パン」…、なぜこちらだけ漢字なのだ???

なんと言う納得感の無さ、新たな知識が得られたという充足感も無く、何か無意味な敗北感だけが漂う結論であった……、 がっくり。