慣らし運転が終わったばかりの4バルブVVTのDOHCエンジンは、インタークーラー付きターボのブースト圧を上げるでも無しに木漏れ日の山道をプヨプヨと走り抜ける。そう、周りの景色があまりにも綺麗だったのでアクセルを踏み込む気になれず、のんびりと走っていたのであった。
国道に出てしばらく走っていると、道路沿いに線路が見え隠れする場所に出て来た。ここは廃線になってから随分時間が経っているはずなのだが、線路が撤去されていないようである。何か理由があって放置されているのか、それとも何かの目的で維持管理されているんだろうか?もしそうなら、この線路はいったい何処まで繋がっているのだろうか?
疑問に思ってしまった以上、ここはその先端(末端?)を確認せずに通り過ぎる訳には行かないであろう(そうか?)。ということで、線路の終わりを探しにひたすら走り続けたのであった。
そうしてそれから5Km程走ったその先には、まさしくその線路の行き止まり部分があったのである。
ここが突き当たりっぽい |
線路終端の標識と車両止 |
反対側はずっと続いていた |
ここの少し手前にあった踏切らしき所では、ちょっと奇妙な注意書きがあったのである。チラッと見えた時は、どうせ「ここは廃線になっており列車は来ません」とか「線路跡があるので通行注意」などと書かれていると思ったんだが、何だかちょっと様子が違っていたような気がしたので引き返してみた(引き返してまで見るべき物がどうか疑問であったが…)。
普通の踏切に見えるが… |
遮遮断機は無いけど注意書きが… |
え? |
なぜ外すんだろう?期間を見るとどうやら冬期の積雪もしくは凍結期間だけ敷板を撤去しているようである。外す目的や意味は何だろう?除雪の邪魔になるからなのか?いや敷板が無ければ除雪車自体が通れないから違うであろう。それでは除雪をしないということなのか?もしそうならそもそも通行出来ないのだから敷板を外す必要も無いではないか?
謎が謎を呼ぶ不思議な標識であった。
このあと、ゆうゆへ行ってたっぷり湯を楽しんで来ました。内湯、ぬる湯、露天風呂、壺湯、寝湯…。平日の昼間に行くと、もうそこは老人クラブか貸し切りのどちらかの様相である。この日は天気も良く、露天風呂の目の前にある広大な中庭は草刈りが終わったばかりのようで、爽やかな風と共に草の香りが湯船まで漂って来る。白樺の若葉がそよぎ、山肌は新緑が少し濃くなったものの、まだまだ黄緑色が眩いばかりであった。お陰様で心身ともにリフレッシュしました、と言いたいところだが「敷板の謎」が頭から離れず、モヤっとした風呂上がりであった。