2020年1月5日

むさぼり食う奴

我が家のリビングの窓のすぐ側に小鳥用の給餌台があり、庭に目をやるだけでバードウォッチングが出来てしまうのである。

上段は風雨を避ける防水屋根付き給餌皿があり、その下に脂身などを網で囲った餌場を設けている。どちらも小鳥用なのだが、時折中型の鳥もやって来るのである。ミヤマカケス、ヒヨドリ、カラスなどである。中型の鳥は概ね警戒心が高く、あまり給餌台の上にいるところを見かけない。

かたや小型の鳥はというと、最初は警戒心らしきものを持っているのだが、そのうち人が近付いても逃げたり逃げなかったりと微妙な距離感を保つのである。コガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラなどである。これらは、腹が減っているときだけなのかは知らないけれど、手に餌を持ってじっと立っていると、あたかも飼鳥のように手に乗ってくるときさえある。なかなか愛嬌のある鳥である。


2段構えの給餌台
ここにやって来る鳥は概ね種類が決まってしまっているのだが、今年はアカゲラがやって来たのである。人間の目に触れにくい庭の隅などいるのは知っていたが、今年は食べ物が少ないからなのか、警戒心の欠如した個体がやって来たのかは知らないが、いつもと異なる顔ぶれにちょっと楽しくなってしまったのである。

アカゲラ(キツツキ)
最初の頃はそれでもある程度警戒心をむき出しにしていたのだが、背に腹は代えられないのか至近距離まで近づかない限り逃げなくなったのである。お陰で簡単にアップで写真が撮れたよ。

眉毛が凛々しい
なんか眉毛が凛々しいアカゲラである。そう言えば、こいつも眉毛が凛々しかったお陰で保健所から保護されて生き延びたんだよな…。
眉毛のお陰で命拾いしたぜ!
この給餌台は設置する場所をやや間違えてしまい、ロプノールの手の届く所に立ててしまったのである。過ちに気がついた時は既に地面が凍結しており、場所の移動が困難になっていたのである。ま、いいか。

必ず逆立ちで食べるゴジュウカラ
ロプノールと鳥は、食べ物を取り合う間柄では無いので、互いに至近距離まで近付いても基本的には知らん顔をしている。コガラなどは、地面に落ちた餌などもロプノールを気にせず食べているが、このゴジュウカラだけはロプノールの何かに引っかかりがあるようで、ゴジュウカラにだけは吠えるロプノールである。

逆立ち食いが気に入らないのか?
行儀の良いコガラ
食べ物を取り合わないと書いたが、先日の強風のとき、この網が風で落下したことがある。そのときロプノールは棚ボタ式に上空から脂身が降って来たので、必死でこの脂身を貪り食い、さらにその残りを穴を掘って埋めていたのである。

最初、私は脂身はカラスか何かに持って行かれたのだと思っていたのだが、お昼過ぎの彼のオヤツの時間なのかロプノールは地面から脂身を掘り出しておもむろに食べ始めたのである。もちろん、私に思いっきり怒られて脂身も取り上げられ、鳥に返却させられたのである。とても不満そうな顔をしていたが、鳥のおこぼれをもらうんじゃない!

それはそうと、この脂身にしろナッツ類の餌にしろ、小鳥相手の時は消費量も大したことは無く、時々餌を追加してやるだけで済んでいたのだが、このアカゲラが来るようになってから様子が変わったのである。

アカゲラは小鳥と違い、まるでロプノールのように脂身をむさぼり食うのである。お陰でかなり頻繁に餌を追加しないと追い付かないのである。

うむ、バードウォッチングを優先するべきか餌の消費を考慮すべきか…。