2012年1月28日

壁が来た

もはや意味が良く分からないタイトルだけれど、やっと我が家の「壁」が到着したのであった。

大型トラックに満載の「壁の素」


最新型のトラクターで突き刺して


運ぶ


運ぶ

運ぶ




運ぶ
積み重ねる


これを何度も繰り返し、18個のロール、総重量6トンもの「壁の素」が運び込まれたのであった。

ちなみにトラクターを運転しているのは私ではない。トラックを運転しているのも私ではない。おまけに、運び入れているD型ハウスも私のものではない。これを発注したのも私ではない。写真を撮っているだけで全てが終ったという、全く他人任せの作業であった。

巻き込まれた皆様、大変お手数をおかけしました。感謝の気持で一杯です!


ありがとうございます!

2012年1月18日

うさぎのダンス

連日の好天続きであるが、最低気温は−15℃前後の日が続いている。解体中の家は断熱材を撤去し天井すら無い状態だが、強い日差しのお蔭で日中の室温はプラスである。水道はこちらの言葉で「水抜き」とか「水落し」と呼ばれる水道管の中の水を抜いて凍結による水道管破裂を防止する処置を行っているが、元栓を捻れば普通に水が出て来る。
とは言うものの、家の解体・建築作業は気温が低すぎて何も出来ない状態が続いている。

ふと庭の方を見てみると、雪の上を動物が歩いた足跡が沢山見える。いろいろな方向から庭の一ヶ所を目指して集まって来ているような感じである。

左上の部分に集まる足跡

どうやら、昨夏に植えた向日葵の根元に集まっているようだ。何を目的に集まっているのかとても気になって、雪掻きをしながら足跡の集まる場所まで掘り進んだ。

雪がサラサラ過ぎて、なかなか掘り進まない。




なんとかたどり着いて観察してみると、どうやらウサギの足跡だったようで、ヒマワリの枯れた茎を食べに集まっていたようだ。

茶色いヒマワリの枯茎と緑色の支持棒とクリーム色のウンコ
たくさんの足跡と共にウンコもまた大量に放置されていた。

ウサギの糞と食べカス

ウサギ達は知らないだろうが、このヒマワリの隣にはニンジンが生えているのである。昨年植えて、収穫時期を逃したまま放置している内に雪の下に埋もれてしまったのである。ウサギも、まさかこんな近くにヒマワリの茎より美味しいニンジンがあるとは夢にも思っていないであろう。



親切な私は下心満点で、雪をどけて人参を掘りおこすのであった。


表土は凍結していたが、雪の絨毯に守られているせいか地中深くまでは凍っておらず、ニンジンは美味しそうな状態で保存されていた。

今夜、あまり美味しくないヒマワリの茎で空腹をまぎらわせるためにやって来たウサギ達は、思いがけないご馳走の出現に狂喜乱舞するに違い無い。

ニンジン畑の上で喜びのダンスを踊るウサギの姿を想像しながら、ウサギの恩返しを心の底から期待しながら帰路に着く私であった。

2012年1月5日

秘湯めぐり

家が完成しないまま年が明けたが、今年は何とかしよう。そんな事を考えながら秘湯めぐりへ行って来た。
1月2日は芽登温泉。この辺りでは最高の泉質を誇る温泉で、もちろん源泉かけ流し。山奥に温泉宿が一軒あるだけの時間の流れが止まったような風情溢れる温泉である。

1月4日はトムラウシ温泉へ。 ここも山奥にある源泉かけ流しの温泉。

道道718号線


綺麗に除雪されているので走りやすい。出発した時は快晴であったが、トムラウシに近付くと曇って来た。前方の雲の中がトムラウシ山。

分岐点
 トムラウシ温泉の手前に、ヌプントムラウシ温泉へ続く道への分岐点がある。何度か挑戦したが、その度に積雪、台風、倒木、土砂崩れ等の影響で通行止めになって一度も行けたことが無い。今回も積雪でダメだろうと思ったが、とりあえず行けるところまで行ってみた。






道際の勇水が凍って滝のようになっている。それでも道自体は除雪されているようで、問題なく前に進めた。

林道とヌプントムラウシ温泉の分岐
しばらく進むと林道との分岐に出た。ヌプントムラウシ温泉への道は、除雪対象外なので通行できるのはここまで。まぁ予想通りだ。


分岐点にあるホクデン(北海道電力)の電柱表記は「ポン富村牛幹線」。この林道を進むと「ポントムラウシ山」へ続くからなのだが、アイヌ語由来の表記と漢字を混ぜて書くと意味が良く分からない。ポンはアイヌ語で「小」という意味。大雪山系にはポン化雲岳、ポン白雲岳などポンが付く名前が多い。




この2枚の写真は、この道を通る度に気になっていた標識。路肩が弱いので通行注意だと言いたいのだろうが、「路肩弱し」と「路肩弱い」を使い分ける理由が分からない。この2つの標識は、数メートルしか離れていないし、どちらも昨年新しく立て替えたばかりである。一昨年の古い標識も同様に「弱い」と「弱し」を使い分けていた。もちろん、それぞれの路肩に違いは見当たらない。

語調を比較すると、「路肩弱い」より「路肩弱し」の方がちょっぴり偉そうである。「路肩弱し!」の方が丈夫なのか?「路肩弱〜い」は路肩を踏むと確実に崩れてしまうのだろうか?

いや、逆かも知れない。「路肩弱い」は「路肩弱い(かも知れないから注意した方がいいよん)」という程度の意味で、「路肩弱し」は「路肩弱し(って言ったじゃん。乗ったら崩れるのは当り前だろっ!)」という意味で、路肩が徹底的に弱いのかも知れない。

うーん、良くわからん。でも、標識を新しくしたり、種類を使い分けるより路肩そのものを補強した方が私が悩まなくて済む。


やっと温泉に到着。

この温泉のすぐ脇にある登山道は、私が学生時代に層雲峡から黒岳に登り、白雲岳、忠別岳を経てヒサゴ沼、五色ヶ原、化雲岳を経てトムラウシ山まで縦走した時に最後に下って来た道だ。あの時、ヘトヘトになって下山し、真っ先に飛び込んだのがここの温泉だった。当時とは建物も湯舟も異なるが、あの時の事を思い出しながら源泉かけ流しの湯を堪能した。

ここに至る道道718号泉は、この温泉宿とそのすぐ先のキャンプ場で行き止まりになっているが、元々この道路は大雪山を縦断して美瑛の天人峡温泉までつなぐ予定 だった道路である。同じく中止になった大雪山横断道路とこの大雪山縦断道路のどちらかが完成していたら、あの幻想的な大雪山系の自然や景観は失われていたかも知れない。