2012年6月5日

整列藁とルナエクリプス

あれから、連日のように謎の機械を調整しながら藁塊を作っている。固さの調整、大きさの設定、作る速度の向上など、そこそこうまく行っている。この機械の本来の目的である酪農用のベイルであればこれで十分、という所までこぎ着けた。
ただし、均質な充填具合の藁塊を必要とする私にとっては、この出来具合では問題である。何度も調整を続けてみたが、どうしても一部欠けている部分が出来てしまうのである。藁の投入速度を上げたり、機械の動作速度を上げてみてもなかなかうまく行かない。

一人で全ての工程を行っているので、機械の前面から藁を投入してすぐに後方へ回り込んで藁の充填部分を見ようとするんだが、これがなかなか難しい。何度も挑戦したが、何が原因で一部が欠けるのかが特定できなかった。しかし、何かのはずみでほぼ完璧な状態の藁塊が出て来ることもある。う〜む、何が違うんだろう?

形の良いものと悪いものが出て来る
形の悪いもの、一部が欠けたものは再度ほぐして藁山に戻し、それを再び機械の前面から投入する作業を続けた。

2つ目のロールを解体
効率の悪い状態ながらも、昨日で1つ目のロールが姿を消し、今日は2つ目のロールをほぐして作業を続ける。もちろん、ほぐした後に気が済むまで藁山にダイブを繰り返してからだけどね。

大量の藁山
その藁山も姿を消した

ロールを崩すのに約30分、ダイビングを楽しむのに15分、藁山を機械に投入するのに1時間というペースで進められるようになった。ただ、この作業は私の体力のほぼ全てを使い切るので、繰り返すことは出来ない。一日一回だけの作業である。体力無さ過ぎ。

もう日が傾いて夕暮れどき
藁山が姿を消し、失敗作が大量に出来た時点で日が傾いて来た。昼間あれだけ暑かったのに、今はもう肌寒い。風邪を引かないように早めに着替えて帰路に着く。

車を運転しながら、藁塊の一部が欠ける原因を考えていた。藁がまっすぐ入って行かないのか、圧縮工程で歪みが生じるのか、結束機構の左右にアンバランスなところがあるのか?

月食(ルナエクリプス lunar eclipse)

ふと空を見上げると、なんと言うことだ、月まで一部が欠けているではないか…。そっか、今日は全てが「欠ける」日なんだ…。

明日になれば月も藁も欠けずにその姿を現してくれるのかも知れない。本当か?