今日も良い天気で、裏の森にある白樺の新緑が眩しいくらいに輝いていた。
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手前から、裏庭、裏森、奥の山 |
「シャノンの最終機械」状態からの脱却を計るため、お世話になり続けている修理の方に再度来てもらった。トゥワイン(Twine、紐、ロープ)を引っかける機構がうまく動作しておらず、これが空回り状態であったので何も結束せずに出口へ藁を運んでいたというのが原因だった。ちょうどミシンの下糸が上部のミシン糸とうまくセットされていない状態と同じであったということ(
余計に分からない…?)
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軽トラ一杯の工具等を積んで駆けつけてくれた |
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この歯車の奥で問題が起きていた |
ものの10分程でその原因の特定、修理、調整を行ってくれた。手際が良いというか仕事が早いと言うか、さすがはプロの仕事である。私がこれを行った時は3日かかって、おまけに直らなかったのである。比較にすらならない。
ちなみに、この機械は
New Holland製であり、例に洩れずインチ規格のネジやボルトだらけである。イギリス、アメリカ以外では殆ど使われていない規格なんだから、いい加減世界標準規格のメートル法に則った運用をして欲しいものである。アメリカに住んでいた時は、Standard or Metricと書かれていて
唖然としたことがある。メートル法準拠(Metric)が標準(Standard)だと信じていた私には意味の分からない選択であった。アメリカ人にとってはインチ規格が標準だからそういう選択肢があるんだなと妙に感心したことがある。
インチサイズのレンチで各部を調整した後、藁を投入開始。順調に藁はブロック状になって後方へ排出され続けた。これで長かった修理の修理が終り、本来の修理も終り、本格的に稼働する直前までこぎ着けたということである。長かった…。
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順調にブロック状に作り続ける |
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じゃーん、完成! |
あれほど巨大だった麦稈ロールも、こつこつと人力で崩して行った結果、とうとうその姿を消した。人力で崩すコツのようなものも分かったので、今後は30分程度で1ロールを藁山にすることが出来そうだ。
昨日同様、崩した藁の山へダイブすると気持が良い。あまりにも気持が良かったので何度も何度も飛び降りて山がペッチャンコになってしまった。この気持良さは他の人も是非体験すべきであろう。麦稈ロールを買って来て、崩してそこへ飛び込むだけである。簡単、安全、安上がりの3拍子だ。
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左上奥のロールが消えて、周囲は藁だらけ |
まだまだ調整が必要だが、とりあえず大きな難局を乗り越えたことで家作りが先に進むことになった。
普通の家を新築する時はその基本構造が完成した時点で、上棟式(じょうとうしき:関東?)、棟上式(むねあげしき:関西)や建前(たてまえ、たてまい、全国?)、Topping out(英国、米国)という儀式を行う。ところが、私が作っている家は既に基本構造が完成している。それじゃあ、代わりにと言うことで壁の基本構造を作り始めるという儀式を急遽でっちあげて藁入式を行ったのである。
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ベイル第一号をゲンヤー号で運んで来て |
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建屋の中に運び入れる--藁入式 |
車を運転して帰らないといけないので酒は飲めない。突然の思い付きで行っているので私以外の参加者はいない。何も準備していない。何を準備するかも知らない。ということで、藁を中に入れただけで終ってしまった。まあ気が済んだよ。