2012年7月18日

マジックカット現象

この日は何の前ぶれも無く「池を作ろう」と思い付いてしまった。何故、池を作るのか?その目的は何なのか?何故、今なのか?計画はあるのか?もちろん無い。
と言う訳で、突発的に穴を掘り始めた。

庭に穴を掘った
30分程頑張って穴を掘った。表層は黒ボク土と呼ばれるもので、いわゆる畑の土である。50cm程掘った時点で、予想通りに粘土質の土が現れた。これは遮水層になり得るものである。つまり、池の底になるということ。

と言う訳で、この行動は庭の下の方に粘土質の層が広がっているかどうか確認したかっただけのようだ。我ながらその発想と行動が突発的過ぎて、時々ついて行けなくなる時がある。

結局、穴を掘っただけで満足してしまい、そのまま帰宅した。

水を入れた
翌日、せっかく掘った穴だからということで、思い出したかのように急に水を入れ始める私であった。

一応、満水状態
水面に浮かぶ雲と庭木
うむ、ちゃんと池になっているようだ。底が粘土質なので遮水されているのは分かるが、何故側壁から水が抜けてしまわないのか?新たな疑問が生じてしまったではないか…。

こんな事ばかりしているから、いつまで経っても家が完成しないのだろうか…。でも、「自分の土地なので何をしても誰からも文句を言われない」という環境にとても満足している故の行動なのかも知れない。逆に、何をしても良いのだから何かをしなければならないという脅迫観念が生じているのかも知れないという疑義はある。

いや、これはマジックカット現象なのかも知れない。お弁当を買うとついて来る醤油等の小袋に「こちら側のどこからでも切れます」と書かれているものがある。これは表面に特殊加工(易開封加工と言う)がされており、切口や切り込みが無くても開けられるように開発されたものであり、名前をマジックカットという。たかがプラスチックの袋に「どこからでもかかって来い!」と挑発されれば、「本当にどこからでも良いんだろうな!」と受けて立ってしまうのが人間本来の姿である。結果はさして重要では無い。

従って、何をしても良いと言われれば、突然池を作ってしまうのは人間としてとても正しい行動なのであろう。(本当か?)

東隣の農地
隣の畑では、圃場の土壌改良工事が行われていた。相変わらず巨大な機械が走り回っているな。これに比べれば、私の池作り作業など可愛いものである。と、言い訳しておこう。