ここが番外地であると判明してからどうしようか迷っていたが、ものは試しに宅配便を頼んでみることにした。ネットで商品を買って、この番外地へ宅配をしてもらおうという魂胆である。
果たして、物は届くのであろうか?
ブラウザ上で商品を選び、氏名、携帯電話番号、番外地住所を書いてポチッと購入ボタンを押してみた。金額は5万円程度であり、決して少ない金額では無い。初めての購入客であり、支払いは着払い。怪しいと言えばとても怪しい注文である。おまけに住所は番外地である。
もはや買った物そのものより、それが番外地へ運ばれるものかどうかの方に興味が湧いて来た。
数日後、携帯電話に連絡が入り、宅配業者がやって来た。
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本当にやって来た! |
番外地ではあるものの、住所の代わりに道順を書いておいたので注意深く読めば場所は分かるはずである。
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普通に対応 |
愛想の良い運転手が普通に対応してくれた。住所が分かり難かったのではないかと聞いてみても、どうやら良くあることのようで不思議でも何でもなかったらしい。
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庭先をくるっと回って |
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普通に出て行った |
書いた住所は、「北海道○○町△△線北の突き当たり。○○牧場の隣」である。これで配達してくれた宅配業者もすごいが、これで注文を受け付けた業者もすごいな。だって代金着払いの注文でこの住所だ、私が出荷担当だったら絶対に販売したく無い注文である。悪戯の可能性が90%じゃないのか?
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寒冷地用水道パイプ |
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接続用継手 |
購入した部材は、寒冷地用の10mm厚の保温パイプである。通常の架橋ポリエチレン管に保温材が巻かれた水道用のパイプであり、通常品が5mm厚であるのに比べて2倍の厚みである。きっとこの極寒地の気候にも耐えてくれるであろう。
宅配業者の人は、一度運んだ住所は登録されるので配達担当者が変更になっても問題無いと言っていた。おまけに、他社でも同じような対応なのでやはりこの住所表記で問題無いらしい。
ちょっとこの注文方法が気に入ってしまったので、今後も使ってみようと決心したのであった。