2013年7月30日

壁湯

建築加速装置が帰国してからというもの、瞬く間に従来のスローペースへと戻ってしまった我が家の建築だが、なんとか少しづつ前に進み出した。

この期に及んで設計を変更しているという、3年も同じ作業をしているとは信じられない行動だが、とにかく新しい位置に壁と出入口が出来た。ついでに給湯器も仮置きし、湯と壁の目処が立ちそうになって来た。

この辺か?
次のステージは、適当に床に穴を開けて、排水パイプとお湯や水の配管を通す作業である。排水管はVU管と呼ばれる硬質塩化ビニル管を接着剤で繋ぎ合わせて配管するもので、原理は簡単だが接着剤があっと言う間に固まってしまうので、素早い動作が必要になる。しかし、「あっ」とか「えっ」とか言っている間に固まってしまい、歪んだ接続になってしまうこともある。

ズレたではないか…
 多少のズレなら微妙な角度の接合部材が売られているので、それを用いて経路を修正すれば良い。もちろん、そんな目的のために作られているものでは無いが、あるものは有効に使えばよろしい。

湯、水、排水

キッチンの真下から出た!
 水道管は、昔と違って架橋ポリエチレン管という手で曲げられるプラスティックのパイプが市販されている。接合は専用のコネクタを用いれば良く、双方を差し込めばそれで終りと言う簡単なものである。ただし、一度接続すると二度と外せないという制限がある。外すとどうなるかは知らないが、実験する気になれない。一発勝負という潔さには心惹かれるものがあるが、失敗を許さないという情け容赦の無い態度には安易に同意出来ないからである。

ということで、なんとか次のステージへ進みつつある今日この頃です。

紅葉樹

我が家の敷地には針葉樹と草花ばかりで、秋に色づく樹木が無い。楓か何かの紅葉樹が欲しいと思いながらも、家作りを優先(してたのか?)するあまり後回しになっていた。ところが、先日楓の幼木が生えているのを発見したのである。その土地の所有者にお願いして譲ってもらえることになった。

早速、木の周りの雑草を刈り取り準備を始めたのであった。

雑草よりその腹の周りの皮下脂肪を取り去れと…
畑の縁に生えているため、とりあえず足場を確保して作業を始める。

根の周りを掘る
ひっこ抜く

ゲンヤー号に積み込む
ゲンヤー号に積んで持って帰り、敷地の庭に穴を掘って植樹した。

根はしっかりしている


実は、この楓は隣の畑の隅に生えていたもので、赤○の位置から黄○の位置まで200m程運んだだけである。こんな近くに欲しい木が生えていたというとてもラッキーな出来事であった。わ〜い!

2013年7月16日

建築加速手段

遅々として進まない我が家の建築であるが、先日某国からその速度を大幅に向上させるモノが届いたのであった。
謎の物体である麦稿塊を積み上げて作っている壁であるが、1段目は置くだけ、2段目は積み上げるだけ、3段目も積み上げるだけ…。こんな感じで作業が進んでいたのであるが、最終段の塊だけは壁の上段と天井の間に押し込めるという非常に難易度の高い作業が待っている。設計上ではぴったり収まるはずであったが、実際にはかなり厳しい隙間しか残されていない。

見事に最上段だけが手付かず

何度も挑戦したのだが、頭上に重量物を持ち上げた状態で水平方向に力をかけるという、人間の体の構造を考慮しない作業は私にとって困難を極めたのである。

根性で乗り切るだの、コツコツ仕上げるだの、体を鍛えると言った前向きな努力を惜しむ私は、あっさりと某国製の建築加速手段を用いたのであった。

一つ目をあっさり挿入
ドンドン追加
グイグイ押しまくる
ハンマーで叩く

あっと言う間に壁は完成したのであった。私が2週間かけても一つも押し込めなかった稿塊がわずか2時間で全部挿入されたのであった。私は下で見ていただけであった。もちろん手伝おうとはしたんだが、全く役立たず状態だったので諦めたのであった。

この作業をしているヤツは、私が米国で学生生活を送っている時に大変世話になった友人である。彼が日本に来たら恩返しに何か力になろうと考えていたのであるが、日本でも再びお世話になってしまう私であった。まあ、とにかく並外れた体力と機転の利く優秀な建築加速手段であった。

ついでに玄関脇の面倒な積み上げ作業も頼み、それが終ると同時に入口周りの積み上げ作業も代行してもらったのであった。

とにかく早い!
結局、彼の5日間に渡る滞在で我が家の建築は新たなステージへと凄い勢いで進んだのであった。2ヵ月分は捗ったな。

遅れているとか、滞っているとか、現実逃避をしているとかばかり書いているこのブログだが、初めて「進んだ」って書いた気がする…。

Jake, どうもありがとう!!

2013年7月3日

草刈り


日照量の増加と共に、気温が上がり草花の成長も目を見張るものがある。タラノメやアスパラ、ギョウジャニンニク等が成長するのは喜ばしい限りであるが、もちろん雑草と呼ばれる邪魔な存在の草花も成長を遂げる。

狭い範囲の草刈りはそれほど嫌いではないし、視界がスッキリするのは気持の良いものである。しかしながら、人力の限度を越えるような範囲の草刈りは、出来るものであれば御遠慮させて頂きたいものである。

通路際の雑草
極小草刈機 vs. 極悪巨大雑草
敷地の入口から玄関まで約120m。この両脇には植えた訳ではないのに、びっしりと草が生えるのである。それもあっと言う間に増殖し、刈っても刈っても減りやしない。

右側だけ苅った
長時間の格闘の末、なんとか道の右側だけ刈り終えたのであった。陽も傾き始めたので、今日はこの辺で終りにするかと思いながらも、何とか楽をする方法を考えている私であった。

翌日、その「楽をする方法」が思いがけず登場したのであった。

ぐいーーーん
バリバリバリ
チョキチョキチョキ
フィニッシュ!
たったの数分であの邪悪な雑草が消えたのであった。やったー!

この季節は、酪農を営む人達にとって牛の飼料となる牧草を刈り入れる大事な大事な時期である。大型機械が寸暇を惜しんで牧草を刈り取るのである。よその家の雑草を刈り取る時間など無いはずであるが、親切な人々のお蔭で我が家の雑草はきれいさっぱり刈り取られたのであった。

ありがとうございます!