2013年10月8日

突発性深夜移動

空も高くなり、すっかり秋の気配。建築現場の窓から外を見ると、広大なトウモロコシ畑も刈り取られ収穫されていた。しばらくすれば雪虫が現れて冬が到来するだろう。

数ヵ月ぶりに見える隣家
建築作業の方はと言えば、外界の変化とは対照的に壁ばかり塗っており何の変化も無い。そこで壁塗りを中断して、ここは気分転換を兼ねてインテリアにも着手しようと、ふと思い立った。相変わらずのただの思い付きなので、その根拠も必然性も何ひとつ無いのはいつも通りである(そう言えば、去年は池を掘っていたな…)。

家を作り始めてから3年が経過した我が家であるが、実はその通勤途中で気になっていたモノがある。初めてそれを見た時からとても気になっていたのだが、入手方法が全く思い付かなかったのである。見る度にその方法を考えていたのだが、ある日妻が「そこに直接聞いてみれば?」というので、その所有者であろう会社の本社へ連絡をしてみた。

その結果、なんと譲ってもらえることになったのである。いやー、言ってみるもんだな。そのブツとは…。

バス会社の敷地裏
そう、それは世間ではバス停と呼ばれている物体のことだ。バス会社は定期的にバス停を新調しているし、路線が廃止になって不要になることもある。そんな役目を終えたバス停が眠っている資材置場に目をつけた奴が私だったということである。

早速、バス停に第二の人生を送らせるべく、ゲンヤー号に乗せて建築現場へ持ち帰ったのであった。

我が家に到着
 これを綺麗に塗装し直して、我が家専用のバス停を作ろう!敷地の入口は「自宅入口」、玄関には「自宅前」、家の中に「自宅中」。これでインテリアだけでは無く、エクステリアも大きな進歩ではないか(たぶん、違うと思うが…)。

ガスが開通し、灯油ラインも完成した。壁はまだまだ途上だが、断熱機能の大半は稼働している(はず)。ブランコも完成した。念願のバス停も手に入った。あとは主人公の到着を待つばかりではないか…。

そんな訳で、急に引越しをすることにしたのであった。突然の決定なので、引越し業者との打合せもテキトー、見積りもテキトー、運搬スケジュールもテキトーであった。その結果、
不運なトラック in 暗闇

我が家にトラックが到着した時点で既に周囲は暗闇であり、まだ外灯も無い建築現場でトラックや私達の車のヘッドライトを頼りに、大量の荷物は建築途中の我が家へ運び入れられたのであった。おまけにこの日は朝から雨であり、作業員達は、暗くて足場が悪い、家が未完成、荷物が濡れるという三重苦を背負いながら運搬してくれた。どうもありがとう。

彼等は作業が終ると帰って行ったが、見積り担当者と運搬担当者との認識に大きな齟齬があったため、なんと旧宅に多くの荷物が積み残されてしまったのである。ゲンヤー号と4WD車を動員して自力で残りの荷物を運び入れるという、引越しまでが泥縄式であったため運搬作業が終ったのはなんと深夜の23時30分であった。疲れた…。

深夜残業中のゲンヤー号

という訳で、2010年7月に入手して以来、3年以上も経過してからやっと引越ししました。明日から通勤の必要が無い建築作業が始まります。