それは何故か?
ひとつは、壁や天井が完成し十分住める環境が整っているからだ。もちろん真冬に向けてしなければならないことは山のようにあるのだが、いつもギリギリまで腰を上げない私達はといえば、深まる秋の景色を楽しみながら酒を飲んだり温泉を堪能したりと、遊ぶことに専念していたからである。
もうひとつの理由は、引越し荷物を家に入れたら文字通り足の踏み場が無くなってしまったのである。至る所に引越しの段ボール箱や梱包された荷物、家財道具等が置かれ、床が全く見えず、作業足場も置けず、建築道具すら取りに行けず、もちろん壁なんて塗れる状態では無かったのであった。寝室は2階を使っていたので寝るのには困らなかったし、キッチン周りは何とかスペースが空いたのでキャンプ場で食事の支度をしていると思えば快適ですらあった。あとは飲んでしまえば爽やかな朝を迎えるだけで良いので、悲壮感だの切迫感だのと言った、セルフビルドの家作りに無くてはならない原動力とも言える感情が全く湧いてこなかったのであった。
紅葉が終りに近付き、新しい生活(なのか?)にも慣れ始めた頃、面倒だったので放置していた玄関先のドア周辺が気になって来た。ここに大きな開口部があるため、部屋の暖房エネルギーがどんどん逃げてしまうのである。
6月の様子 |
7月の様子 |
8月、9月の様子 |