2015年7月10日

うふふ

昨日、獣医か十位だか知らないけれど、その人がいる所へ連れて行かれたんだ。台の上で何かされたんだけど、ボクは途中で意識が無くなったので良く覚えていなくて、目が覚めたら首にこんな物をつけられていたんだ。
なんか面倒臭いものを取り付けられたな…
このプラスチックが邪魔で歩きにくいし、ご飯も食べにくい。大きな声で吠えてみたら、ボクの耳元でものすごく大きな声がして自分でびっくりしたんだ。なんでこんな面倒臭いものをつけられなきゃならないんだろう…。

ボクの身体が見えない
それに、何か下半身がスースーする。ボクの股間の感覚が何か変だ、いつもと違うぞ。

どうなっているのか自分で見えない
どうやら、股間にぶら下がっていたボクの大切な2個が無くなっているらしい。

どこかに落ちていませんか?

この下に落ちてませんか?

お願いします!返して下さい!

しばらく探してみたけれど、どこにも落ちていない…。何度も何度も探したけれど、やっぱりどこにも落ちていないみたい。どうしよう、このまま股間がスースーしたまま生活しなければいけないのか?もう元には戻れないのか?

うふふ
そもそも、あの2個は何のためにあるんだろう?深く考えてもしょうがないし、何だかどうでも良い気分になってきたわ。あれはきっと自然に消えてしまったんじゃないかしら?うふふ、無い方が気楽で良いかも知れないわ。あら、何か言葉使いまで変わってきた気がするわね…。

明日から元気なオネエで生きて行こうかしら…。

2015年7月9日

3倍たまご

北海道で買う卵は美味しい。東京や大阪の卵が特別まずかったのかも知れないが、こちらに来てから買う卵は、どこで買っても新鮮でコクがあり白身がプリプリしていて美味しいのである。色々なブランドがあり、それぞれに特色もあり味も各々違い、特に殻が非常に丈夫である。調理の時に卵を割ろうとして、ガツンとぶつけても割れないことがある程である。鮮度も十分であり、買ってすぐに茹でたまごを作ると殻が剥けないことがあるので、数日冷蔵庫で寝かせることさえある。

そんな卵も、やはりと言うかスーパーマーケットの特売の目玉商品であり、安い時は10個入りで税込み95円のことがある。もちろん味は普段と変わり無く美味しく、非常にお得な感じのする商品である。

今日はいつもと違う卵でも買って違いを試してみようと物色していたところ、表には商品説明が大量に書かれており、他の卵とは全然違うぜ!とでも言いたげな卵が目に止まった。値段は他の3倍であった。これが値段相応の美味しさがあるんだろうか?グダグダ言っているだけで、あまり差が無いのか?プラシーボ効果のみの商品なんだろうか?所詮、卵である。3倍の値段と言っても大したことは無いので、とりあえず購入してみたのであった。

果して価格分の差があるのか?3倍美味しいのか?

スーパーを出て、空いている道路を走る。今日は快晴で空気も乾燥しており、窓から入ってくる風がとても気持良かった。バイパスへ出て、他に車の姿が見えない道路を順調に走る。久しぶりの信号に出くわすが、運良く信号は青であった。快調にスピードが乗った車は、交差点を華麗に曲がる。

曲がり終るか終らないかと言うときに、後部で「ガシャーン!」という音が…。一番上に置いておいた卵パックが床に上下サカサマになって落下し、続いて肉のパックやら瓶などがその上に着地する音であった。

一番下になったパックからは、白身や黄身がまるで流血のようにドクドクと流れ出していた。慌てて卵パックを拾い上げたが、もはや無惨な姿になっていたのであった…。普通の卵パックとは違い、卵同士が重なり合ってネットで包まれているので、全ての卵に衝撃が伝わったようだ。

破損、ヒビだけ、無事の3種類に仕訳
帰宅後、パックから卵を出してみると、半分がグシャグシャ。3個がヒビ割れだけ。残りは何とか無事であった。

値段が3倍の卵は、割れると3倍悔しい!

とりあえず、価格分の差はあった…(そうなのか?)。

2015年7月3日

刈る、狩る、浸かる

連日の雨があがり、久しぶりに晴天が戻って来た。例年だと牧草は6月下旬に収穫するんだが、今年は長雨のせいで7月に入って牧草が伸び切った状態で収穫せざるを得ない状況であった。とは言っても私が刈り取りを行う訳は無く、部屋の中からのんびり見物しているだけである。お気楽。

晴天に映える牧草

専用機械で草刈り
 このような幅の広いカッターを左右に広げて一気に牧草を刈り取るのである。草が機械に飲み込まれた直後、本当にあっと言う間に切り取られた草が筋状になって畑に並べられる。我が家の雑草もこの機械でついでにカットしてもらうので、とても助かっています。人力でやると2時間近くかかるところが、この機械を使うとものの30秒で終了する。ただし、道沿いの直線部分だけしか対応できないので、残りは人力でやっている。

獲物発見!

この牧草畑には、ウサギやねずみなどの小動物が住んでいる。そこへ突然トラクターがやって来るものだから、彼らは慌てて右往左往しながら刈り取られた牧草の陰に隠れるのである。それを目ざとく見付け、上空から一気に降下して襲いかかるのである。やっぱりプレデターだな…。

次の獲物を物色中
猛禽類の乱舞
家の前の畑は東京ドームより広い、いったいどれだけの小動物が潜んでいるのか知らないけれど、猛禽類達は10羽以上飛び回っていた。

庭の近くでも平気で狙う
間近で見るとかなり大きい鳥だ。トンビだと思うんだけど、羽の色や模様が少し違う。鷲や鷹、隼ではないと思うけど、こんなのに襲われたらちょっと嫌だよな…。ロプノールがまだ生後数ヵ月だった頃は、こいつらに拐われないかと心配していた程である。

刈り取った草は搬出された
刈り取られた牧草は、沢山のダンプカーを使って半日かけて畑から搬出された。普段は誰も通らない我が家への一本道が、多くのダンプカーが行き来しており壮観である。あのタヌキだかクマか分からない動物標識はこの道には無いが、さすがプロのドライバー達である、そんなものが無くても何の問題もなく退避エリアを使ってすれ違っていた。そりゃそうだ。

見物に飽きた私はといえば、そのダンプカー列の間を縫って温泉へ車を走らせる。夏らしい強い日差しを浴びて、源泉かけ流しの露天風呂で平和なひとときを過ごすのであった。草を苅る人、獲物を狩る鳥、湯に浸かる奴、三者三様の夏の昼下がりであった。