2015年9月27日

リス寄せ

落ち葉で真っ赤に染まる芝生
夏の気配が消え去り秋の色付きがちらほらと見える公園をウロウロしていると、エゾリスと目が合った。牛も呼べば来るように、リスだって呼んだら来るはずである。

餌を探しているのか?

お~い、リス!
お~い、リス!とりあえず呼んでみると、おもむろに立ち上がり警戒心が欠如したマヌケな顔をこちらに向けたリス。こっちにおいで!とさらに呼んでみると、カメラのオートフォーカスの速度よりも素早く足元に駆け寄って来たのである。

あっと言う間に走って来た
 ローアングルでそのマヌケな表情でも撮ってやるかと、カメラを持って屈んでみると

何?何?

これ何?カメラ?レンズ?食べられる?

レンズが固くて歯が立たない
 カメラのレンズの縁をしっかり両手で握り締めて、レンズに頭突きを食らわして来た。カメラの手前から私が覗き、その反対側からリスが私と同じような恰好でカメラを両手で持っている様は滑稽だったに違い無い。

餌では無いと分かったからなのか、この警戒心ゼロのエゾリスは踵を返して森の奥の方へ消えて行った。この公園には天敵がいないのか…。