前回、低地の紅葉が綺麗であったので、季節が一足早い高地へ向かってみた。
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紅葉 |
確かに色付いてはいるが、まだまだ緑の方が多かったのである。紅葉の始まり頃は局所的な気候差よりも木々の個体差によるところが大きいので、まあ普通だろう。
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オッパイ山 |
さらに高地へ行けば見事な紅葉が見られるかと期待し、通称オッパイ山を横目にグイグイと高度を上げてみたものの、ここも大した色付きが無かったのであった。それよりも雲行きが怪しくなり、このまま先へ進むか戻るかを決めかねていたが、久しぶりに柱状節理でも見るかと思い立ち先へ進むことにしたのである。
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雨雲に覆われた峠 |
峠の手前でさらに暗雲が垂れ込めて来たが、ここまで来て引き返すのも悔しいのでさらに先へ進むのであった。
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しょぼい紅葉 |
その直後から雨模様になり、写真も撮れないまま走りつづけ道東地方から道北地方へ抜けたのであるが、ここでも紅葉はまだまだであった。雨の切れ間に写真を撮ったのだが、シャッターを押したその瞬間を狙うかのように強い雨が降り始め慌てて車に戻る。するとドアを閉めた瞬間に雷が鳴り同時に雹(ひょう。表意文字はすごいな…)が降ってきた。
近くに避難する場所も無く、比較的大きな雹が車に容赦なく降り注ぎ大きな音を立てている。フロントガラスを跳ねながら落ちていく氷の塊を眺めながら、秋を見るために来たのにいきなり冬を見せられた理不尽さにやり切れない憤りを…、いや、そんな高級な感性を持ち合わせていない私は、もう昼食を何にするかで頭が一杯であった。
適当に選んだ昼食が期待した以上に美味しくて紅葉のことなどすっかり忘れて帰路に着いたのである。帰りはひたすら南西方向へ向かって走るので晴れている日だと眩しくて大変だが、この天候だと走りやすい。と思いながら走り出すと、ものの10分もしない内に日が差し始め、進行方向の斜め右前、つまりサンバイザーの隙間から太陽が覗くという眩しいにもほどがあるぞという眩しさが私を襲う。路面は先程までの雨で黒光りして見え難く、標識などは逆光で全然見えない。顔や腕が直射日光のせいで異様に暑い。さっきまでの雹は何だったんだと、わずかな時間で秋→冬→夏がめまぐるしく変わった天候に体が悲鳴を上げそうだ。
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夕日 |
眩しかった太陽も山へ沈み、綺麗な夕焼けが出る頃には気温がぐっと下がり、紅葉はまだだが秋がすっかり深まったのを思い知らされるのであった。
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ウルトラスーパームーン |
昨夜は中秋の名月、今宵はスーパームーン。月の見かけの大きさは、一番小さいときと大きいときで約15%も差があると記憶していたが、調べてみると地球から一番遠い時で40万6千Km,近いときは35万7千Kmらしい。ということは13.725%大きく見え、面積比で29%アップだから明るさもそれだけ明るいということだな。
先程まで雲に隠れていたスーパームーンも、夜7時頃には少し顔を出した。慌てて写真を撮ってみると、手ブレ、ピンボケ、下手クソと3拍子揃った写真は、スーパームーンのさらに30%増し(当社比)の大きさに写っていて、ウルトラスーパームーンになっていた。お得?
翌日のニュースで、昨日訪れた山系で初冠雪が観測されたと言っていた。そっか、昨日は色々な現象がてんこ盛りの日だったんだ…。