2016年1月8日

宇宙名札(2)

ここへ来た本当の目的は、北海道宇宙科学技術創成センターが打ち上げたCAMUIロケット宇宙航空研究開発機構が打ち上げた北海道衛星のHIT-SAT、その他諸々の宇宙物(?)を見るためである。中には実機も展示されており、こっそり手を触れることも出来る。


CAMUIロケット

CAMUI

H-27号機の実物!
実際に打ち上げられた機体であるので、傷がたくさんあり臨場感が伝わってくるようだ。その他、多くの機材、モックアップやクラフトモデル、実機なんだろうけど説明の無い機材などを見て大変満足したのであった。

説明の無い機材

北海道衛星HIT-SAT(模型)

北海道衛星HIT-SAT(模型)
隅から隅までじっくり見た後は、JAXA発行の航空マガジン「Flight Path (shaping dreams for future skies)」を入手し、おまけにCAMUI-90Pのペーパークラフトまで頂きました。ありがとうございます。

すっかり満足した私は、施設を後にしながら空を見上げ「ああ、あの辺りに私の名札を乗せた小惑星が周回軌道を回っているんだな」と感慨深げに肉眼では見えない小惑星の方向を見ていた。と思ったけど、どの方向なのかさっぱり分からなかったので、適当に空を見上げていたのであった

ところで、一般人である私ごときが、国家プロジェクトである小惑星探査のロケットに自分の名前の書かれた名札を乗せることが出来たのかというと、2002年6月にJAXAが募集していたからである。そして、名札は無事に2005年11月20日に小惑星イトカワへ無事投下され私の名前の入ったプレートはその表面にしっかりくっ付いているということである。ただし、応募者の数が88万人と非常に多かったため、このプレートを見ても私の名前がどこに刻まれているのか全く判別出来ないほど小さいのである。

88万人分の名前が刻まれたプレート

でも、顕微鏡サイズであっても自分の名前が宇宙空間の小惑星軌道を回っていると思うと感無量である。


2016年1月7日

宇宙名札

さて、空記号も見終わったので本来の目的地へと向かう(続編だったのか…?)と、建造物は非常に大きいせいで到着のずっと手前からその姿を見ることが出来る。

遠くからでも見える

近付いてみると、広大な平原の中にそいつは建っている。その姿形は普通の建造物とは大きく異なり、一種異様な風貌を呈している。

紅白の倉庫もどき
酪農地帯のD型倉庫っぽいが、はるかにデカい
横の建物は、そのてっぺんにレーダーと各種のアンテナ(送受信の双方向)がある。建物自体は5階建てなのだが、隣の倉庫のようなものがあまりにも大きいので、建物は小さく見えてしまう。

アンテナ群

5階建て
 入口に回ってみると、そこはいつものように「立入禁止」である。まったくもって立入禁止場所ばかり訪れる私であるが、まあ用事があったので仕方ない。

立入禁止
 この倉庫のようなものは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設である。名前を航空宇宙実験場という。

珍しい7角形の建物

管制塔
敷地の中に入ってみると遠くに管制塔が見える。その奥に滑走路があり、実験用航空機、実験用ヘリコプタを用いた飛行実験や、大気球による宇宙科学実験など、様々な実験が行われている。今も滑走路は延長工事中であり、将来は4000m級の滑走距離が必要な機材を用いた実験が行えるようになるということであった。

さて、ここへ何をしに行ったのかと言うと、2003年5月9日にJAXAがMUSES-Cという探査ロケットを打ち上げ、2005年11月に目的地である小惑星イトカワに着陸させた際に、私の名前が書かれた金属プレートを小惑星の表面へ打ち込んでくれたのである。お陰様で私の名札は今も小惑星と共に宇宙を漂っているのである。

今回はそのお礼に行った…、訳では無い。他の用事で行ったのである。


つづく (え?)

2016年1月4日

空記号

先日、まっすぐな道路を走っている時だった、前方上空に何やら怪しげな物体が飛行していたのであった。おそらく飛行機だろうとは思ったのだが、その挙動があまりにも変だったのである。

そいつは旋回を始めたかと思うと、そのまま同高度を保ったまま旋回を続けているのである。何をしているんだろうと思っていると、さらにもう一機が近づいて来てその旋回を横切るように飛行したのである。そいつは上空に描かれた大円を通過する素振りを見せながら、その円周上で向きを変え、2機による空中追いかけっこが始まった。

残念なことに、私は一人で高速道路を運転中だったのでその瞬間を撮影することは出来なかったのである。また、そのとき高速道路は山道に入りかけていたので、すぐに高速道路を下りてもさっきの景色が見える保証は無い。仕方が無いので道路の位置、出口の情報、地形などを適当に考慮しながら20分後に高速道路をおりた。

撮影場所を探しながら走っていると、軌跡がどんどん薄くなっていくのがわかる。急がなきゃと思いながらもなかなか良い場所が見つからない。このまま消えてしまうよりは、適当な場所で撮影した方が良いと思い、川沿いの防風林手前で停車。

空に8の字の軌跡
∞なのか、8なのか、それとも&なのか?
この奇妙な模様は、おそらく自衛隊が模擬空中戦の練習か何かをしていたんではないだろうか?飛行機雲がかなりはっきりしていることからジェット機だと思われるし、旋回の回数もかなり多かったので民間機では無いはずだ。そもそもあんなに接近したら航路便だと完全なニアミスだろうし、国籍不明機の侵入であれば、もっと領空侵犯直後で迎え撃つはずである。

誰も走っていないのんびりとした高速道路だったと言えど、そんなことを考えながらずっと上空の様子を眺め続けながら走れるって凄いことだな…。


2016年1月2日

謹賀新年

今年の元旦は晴天に恵まれており、我が家の前から初日の出を迎えることにした。夜空には月が見え、東の山々付近が明るくなったかと思うと空に浮かぶ小さな雲がキラリと光り始めた。その直後、山の頂から初日が昇り新しい年が明けました。今年もよろしくお願い致します。

今年は心機一転、新しいことに挑戦してみます。

夜空に残る月
東の空が白み始め
雲が輝き
初日が顔を出す
謹賀新年!