どこか涼しい所は無いかと道内の天気予報を見ていた。どうやら近隣はどこも30℃を越えており、買い物へ行くのは大変そうである。そこからふと北部の方に目をやると、オホーツク海沿岸地方が25℃前後であった。
涼しいところへ行きたい、でも買い物もしたい。よしオホーツク海沿岸で買い物しよう。
裏山を越えて204Km走ると、そこは輝くブルーに染まったオホーツク海であった。
誰もいない涼しいオホーツク海 |
さらなる涼を求めて沿岸の国道を北上し、どこか適当なところで買い物をしようと思っていた。しかしである、ここには大都市はもちろん中都市も小都市も無いのである。小さなスーパーさえ無い町村もあった。このまま稚内まで行かなきゃならないのか?それとも南下して網走まで行くのか?
そんなことを漠然と考えながら走っていると、前方の丘の上にちょっと風変わりな建物が見えてきた。
お城? |
それがこの建造物の名前である。一体何なんだ、これは?まさか、また温泉?
今日は日曜日で天気も良い、なのに観光客どころか人っ子一人いないのである。広大な駐車場に私の車だけがポツンと止まっているだけである。
ひょっとして廃墟なのか?
バルコニーへ続く階段 |
夜間ライトアップ用の投光器がある |
ちなみにこのモーモー城というのは通称であり、正式名称は「オホーツク農業科学研究センター」と言い、観光地では無いのである。そして今日は日曜日でお休みなのであった。どうりで人影が無いはずである。
この後、暫く北上を続けてはみたが、観光客相手の土産物屋や目的の物は何も売られていない道の駅ばかりしか無く、諦めてオホーツク海沿岸を南下することにしたのであった。
途中で景勝地らしきものがあったので立ち寄ってみると、ここも人影がまばらではあったが、涼しくて景色は抜群であった。
岬の展望台 |
オホーツクブルー |
近付いても逃げないセグロセキレイ |
透明度が高いので海中の昆布が良く見える |
岬の下の岩場に釣り人が数人いるだけで観光客らしき姿は無い。そよ風、小鳥、咲き誇る花々、なんとも気持ちの良い景色であった。
ここに限らず北海道の景勝地にある施設というものは、冬の備えは万全だが夏の対策が疎かというか全く考えられていないものが多いのである。例えばこの岬にある展望台である。入り口には防風防雪用の重い扉と中の自動ドアと二重になっていて寒風吹きすさぶ天候でも施設の中は冷気が入ってこないようになっている。しかしである、
全面ガラス張り |
その後、黙っている子も泣くモンベモンの生まれ故郷で買い物を済ませ、ものはついでなのでサロマ湖にも立ち寄ることにしたのである。
夕日に輝くサロマ湖 |
燃費の良い車で良かった |