2017年7月11日

連日の真夏日

暑い。暑い。暑い。 連日の30℃越えに身体が弱ってしまいそう…。さらに追い討ちをかけるように周囲の畑で農薬散布と堆肥撒きが重なり、窓が開けられないのである。室内にいても暑いだけである、かと言ってどこかへ出掛ける気もしないが、そろそろ食料とワインの買い置きが乏しくなって来たので重い腰を持ち上げて出掛けることにしたのである。

 どこか涼しい所は無いかと道内の天気予報を見ていた。どうやら近隣はどこも30℃を越えており、買い物へ行くのは大変そうである。そこからふと北部の方に目をやると、オホーツク海沿岸地方が25℃前後であった。

 涼しいところへ行きたい、でも買い物もしたい。よしオホーツク海沿岸で買い物しよう。

裏山を越えて204Km走ると、そこは輝くブルーに染まったオホーツク海であった。


誰もいない涼しいオホーツク海
心地良い風が吹いており、気温も25℃を下回っていて快適である。久しぶりだなオホーツク海に来るのは。

さらなる涼を求めて沿岸の国道を北上し、どこか適当なところで買い物をしようと思っていた。しかしである、ここには大都市はもちろん中都市も小都市も無いのである。小さなスーパーさえ無い町村もあった。このまま稚内まで行かなきゃならないのか?それとも南下して網走まで行くのか?

そんなことを漠然と考えながら走っていると、前方の丘の上にちょっと風変わりな建物が見えてきた。

お城?
 「モーモー城」

それがこの建造物の名前である。一体何なんだ、これは?まさか、また温泉?

今日は日曜日で天気も良い、なのに観光客どころか人っ子一人いないのである。広大な駐車場に私の車だけがポツンと止まっているだけである。

ひょっとして廃墟なのか?

バルコニーへ続く階段
この建物はお城の名に恥じず大きなバルコニーがある。外階段から直接昇れるようになっており、ここはいっちょう下々の生活を眺める王様気分で見てみようと階段を上がって行った。


夜間ライトアップ用の投光器がある
眼下にはオホーツク海と小じんまりした街並みが見える。そして、ここも涼しくて気分爽快ではあるが、スーパーマーケットや酒屋は一軒も無い町であった。

ちなみにこのモーモー城というのは通称であり、正式名称は「オホーツク農業科学研究センター」と言い、観光地では無いのである。そして今日は日曜日でお休みなのであった。どうりで人影が無いはずである。

この後、暫く北上を続けてはみたが、観光客相手の土産物屋や目的の物は何も売られていない道の駅ばかりしか無く、諦めてオホーツク海沿岸を南下することにしたのであった。

途中で景勝地らしきものがあったので立ち寄ってみると、ここも人影がまばらではあったが、涼しくて景色は抜群であった。


岬の展望台
オホーツクブルー

近付いても逃げないセグロセキレイ
 
透明度が高いので海中の昆布が良く見える

岬の下の岩場に釣り人が数人いるだけで観光客らしき姿は無い。そよ風、小鳥、咲き誇る花々、なんとも気持ちの良い景色であった。

ここに限らず北海道の景勝地にある施設というものは、冬の備えは万全だが夏の対策が疎かというか全く考えられていないものが多いのである。例えばこの岬にある展望台である。入り口には防風防雪用の重い扉と中の自動ドアと二重になっていて寒風吹きすさぶ天候でも施設の中は冷気が入ってこないようになっている。しかしである、


全面ガラス張り
太陽がどの位置にあっても強烈な日差しが内部に入り込み、熱気が篭もってしまう構造になっている。この日も内部は40℃を軽く越えていたように思うぞ。おかげで中を全然見る気になれず、早々に退散した。ここに来る途中の道の駅にあった展望台も同様であった。景色は良かったんだけどねぇ。

その後、黙っている子も泣くモンベモンの生まれ故郷で買い物を済ませ、ものはついでなのでサロマ湖にも立ち寄ることにしたのである。


夕日に輝くサロマ湖
サロマ湖に寄った理由は、過去に世界第4位の大きさを誇っていたあの湖を思い出したからである。サロマ湖とは特に共通点がある訳ではないのだが、そこから持ち帰った資料を先月より整理している最中だったので、ただ広大な閉水域を見てみたかったからである。

燃費の良い車で良かった
このあと、夕日に染まる山々を越えて帰宅し、全走行距離505.2Km、ガソリン16.23L、平均燃費31.1Km/Lであった。避暑を兼ねたちょっと遠回りの買い物であった、…のか?