2017年8月30日

清浄肉塊

ときどき我が家で開催するパーティーだが、毎回メニューが異なる…、と書けば毎回メニューを変えていると思われがちだが、実は思いつきだけで料理を作っているので再現出来ないだけの話である。

ここしばらくは羊肉の出番が少なくないのだが、この辺りで入手できる羊肉はジンギスカン用のものばかりであり、そのほとんどが味付け肉である。そして、それらは甘過ぎるタレに漬け込まれており、料理の材料にはなり得ないのである。ときどき生ラム肉と銘打って味の付いていないものも売られているが、これもジンギスカン用のようで薄切り肉なのである。まあ、これはそれなりに料理に使えるので重宝しているが調理方法には限界がある。

最近スーパーで極稀にだけど、厚切りの生ラム肉が売られている。どういう料理を想定しているのか不明だが、厚みが15mmから20mm程度でそのまま炭火焼きにするとそれなりに美味しい焼肉になる。

厚切りラム肉
 今回のパーティーは、これをマリネして小振りのステーキ風にしようと思い立って遠くのスーパーへ出かけたのである。ところがそこに厚切り肉は売られていたのだが、量が少なかったのである。売り場の人にもっとたくさん買いたい旨を伝えたが、ブロック肉から切る作業をしなきゃならないそうで、時間がかかると言われてしまった。

しかしである、ブロック肉があるならその塊ごと買っちゃえば良いのでは?と思い、ブロックのまま売ってもらうことにしたのである。


ブロック肉
大きさは2Kgほど
このブロックには認証シールが貼られており、「New Zealand Inspection」と書かれている。ニュージーランドの公的機関で検査を受けた肉である証明である。「ME78」は食肉業者のIDと思われる。

早速ニュージーランドの機関へアクセスし、それらを調べてみたのである。それが、これ。

ふむふむ
ニュージーランドのAshburtonという町の「CMP Canterbury Limited」という会社で屠殺加工された肉であることが分かった。これはAnzco Foods Canterbury社傘下のグループ会社で電話番号は64-3-3027699である。


 
ニュージーランド南島の東海岸にある

さて、これが分かると何が良いのか?特に何も無い。いつものように調べてみただけである。

そんなことよりも、実はその隣に貼られているシールに驚かされたのである。それは、

ハラール印
 アラビア語表記の「حلال」は、日本語で書くと「ハラール」もしくは「ハラル」。ハラールとは何かと言えば、それはハラル・ジャパン協会日本ハラール協会で説明されている通りである。そんな協会があったのね…。

ということで、私が買い求めた肉がそのルールに則って適切に処理された食肉であることが分かったのである。

しかし、初めて見たなハラールの印。

もっとも私はイスラム教徒では無いし、ハラールであるかそうでないかに拘りも無い。美味しい羊肉をお腹いっぱい食べられればそれで満足なのであった。