多くはシジュウカラ、ゴジュウカラ、コガラなどの小鳥が主だが、時々ミヤマカケス、ヒヨドリなどの中型鳥も来る。隣接している畑には白鳥が大群でやって来ることもある、うるさいけど…。
餌は小鳥にはヒマワリの種だが、黒い種で小粒のものを選んで与えている。こちらの方が重量当たりのカロリーが多く、小粒なので食べ易いようである。
コガラ |
ある日、ふと給餌台に目をやると、そこには傍若無人な態度の雀が餌の中程に鎮座して、ひたすら餌を頬張っていた。コガラやシジュウカラは、ヒマワリの種を足で押さえながら器用に殻を剥いて食べるが、スズメはクチバシと舌だけで殻を剥いて食べていた。コイツの方が器用なのかも知れないな…。
我が物顔のスズメ |
コガラの群れにシジュウカラが来ると、今度は種(しゅ)の上下関係なのかどうか知らないけれど、コガラ達はその順位に関係なくシジュウカラに場所を明け渡している。まあ、身体も若干大きいからなのかな?
それでも、彼らは野鳥なので警戒心から給餌台に長く滞在すること無く、比較的短時間で餌を咥えて近くの木々へ移って、そちらでゆっくり啄むという行動様式である。 ヒマワリを2粒ほど咥えて飛んで行き、また戻って来るのである。給餌台へ飛来する往復のエネルギーと2粒の餌に含まれるカロリーとどちらが多いのだろう?
さてスズメであるが、こいつはこの給餌台の微妙な力関係を一切無視して我が物顔で餌を食べるのである。他の鳥がいてもお構い無しに餌台を独占するのである。そして、数分間という長い時間滞在して腹一杯餌を食べるのである。可愛気の無い鳥である。
図体のデカいミヤマカケスやヒヨドリも給餌台を独占するような食べ方はするものの、スズメのように長時間滞在することはあまり無く、さっさとどこかへ飛んでいく。やはり、スズメが最も無遠慮な奴なのか?
ところがである、このスズメの上を行く奴がいたのである。
先日ロプノールが何かをしきりに追いかけていたので様子を見ていると、なんとエゾライチョウの小さい奴がロプノールの小屋の前で追いかけ回されていたのである。
鳥なんだからさっさと飛んで逃げれば良いのに、鎖につながれた犬に追いかけ回されているのである。何故だろう?と思ってしばらく様子をうかがっていると、ほんの数十秒間の出来事ではあったが、このエゾライチョウはロプノールの餌入れからドッグフードを盗み食いしていたのであった。
結局、追いかけられながらも2度ロプノールの餌入れから餌を盗んで飛び去って行った。ドッグフードってそんな危険を犯してまで食べたくなるほど美味しいのか?
あまりの出来事に写真を撮る間も無かったのが悔やまれる…。