2018年6月18日

オオジシギ

 最初この鳥の名前を聞いたときは「王子シギ」だと思っていた。しかし、「おうじ」ではなく「おおじ」だと知り、漢字を調べてみると「大地鴫」であった。英語圏ではSandpiperとかLatham's snipeなどと呼ばれており、別名Japanese snipeだそうだ(ゴルゴ?)。

snipeにはシギの意味もあるが、もともとは狙撃の意である。関連があるのかどうかは知らないけれど、オオジシギの飛行音は非常に攻撃性のありそうな大きな音を立てるのである。最初に聞いたときは、後ろから何かが襲って来たのかと思わずしゃがみ込んだ記憶がある。まさか鳥だとは想像出来ないような音であった。

 このオオジシギだが、こいつは渡り鳥のようで日本とオーストラリアを行き来しているのである。わざわざ赤道を越えなくても適した越冬地くらいありそうなものだが、この鳥は毎年せっせと南半球と北半球を往復しているのである。

さて、この鳥はどこにいるのかといえば、実は我が家の周辺に少なくない数が生息しているのである。

敷地の中の電柱にいる
毎日ここから私を観察している…
 私が朝の散歩から戻るときに、必ずどこかから現れてこの電柱の上で変な声で鳴くのである。散歩に行くときはいないことから、こいつは私が散歩に行くのを何処かから観察しているのだろうか?

先日、こいつが大きな特徴的な羽音を立てながら上空から急降下して来たと思ったら、そのまま庭に降り立ったのが見えたのである。一瞬見失っただけかと思っていたら、なんとちゃっかり我が家の庭に舞い降りて餌を啄んでいた。なんてことは無い、しっかり庭に住み着いていたのであった。

オオジシギの生態を調べてみると草原に生息しているらしい。じゃあ何でこいつは草原じゃなくて我が家の庭に棲んでいるんだろうと思ったけれど、良く考えてみたら我が家自体が草原(牧草地)のど真ん中にあるのであった。 きっとオオジシギの方こそ、何で人間が草原の真ん中に住んでいるんだろう?と不思議がっているのかも知れないな…。

その後、こいつはどこかに行ってしまう訳でもなくずっと庭にいるのである。どうやら数羽いるらしく、地面を啄みながら庭をウロウロしているのを良く見かける。 

割と近づいても逃げない
餌を探している
2羽で餌探し
 ほぼ毎日顔を合わせているので新鮮味も無いが、愛嬌のある顔と不釣り合いなくらい長い嘴を使って虫か何かを啄んでいる様子は微笑ましいものである。呼んでも来る訳ではないが、あまりこちらに警戒心を持っている訳でも無さそうである。

まあ、適度な距離を置いたお付き合いですね。