2020年12月23日

改造車

 早いもので、今の車を購入してから23ヶ月の月日が流れ、2年に一度の車検を受けなければならない日がやって来たのである。

今回はディーラーで入念な24ヶ月点検整備作業を行ってもらい、 そのあと私が車検場へ持って行って自力で車検を通そうと目論んだのである。いわゆるユーザー車検と呼ばれる、所有者が自ら車両検査工程へ持ち込み検査を受けるというものである。

なぜ、ユーザー車検を行うのか?

ひとつはただの興味本位であるが、もうひとつの理由は、今回車の改造を行ったのでそれに伴い必要となった構造変更申請という手続きを自ら体験してみたかったのである。

構造変更申請とは、車両の改造などを行い、その結果車検証に記載されている内容に変化が起こった場合に、改めて検査を行いその変更が安全性が担保できる範囲内であり、合法であるかどうかを確認する作業である。当然、申請日から車検証に記載されている有効期限満了日(いあわゆる車検の切れる日)までの分は無効になり、申請日からあらためて24ヶ月の有効期限が設けられる。

ディーラーでの点検整備は午前中から午後3時にかけて、細部に至るまで多数の項目を検査して整備を行ってくれた。最後は車内清掃や洗車まで行ってくれて、当然であるが自分では何もしない内に無事に終わったのであった。

ディーラーの整備工場

ライトの光軸調整コンピュータ


ドライブレコーダのスイッチを切り忘れていたので、作業の一部がしっかり録画されていた。しかし、こんなに丁寧に作業するものだとは知らなかったよ。そりゃ時間がかかるよな…。

このあと、整備をしてくれたエンジニアと光軸調整や軸重計量の話をして、変更申請の下準備を行う。

 翌々日、ネットで構造変更申請の予約を行い、検査場へ向かったのである。窓口が分からずウロウロしながらも、親切な係の人々のお陰で無事に受付が終了し、早速検査ラインへ並ぶように指示された。

検査場の入り口に並ぶ

検査用の機械が並んでいる

光軸検査合格の表示が画面に表示される
 

都会の検査場と違って、並んでいる車の数は段違いに少なく、数台だけであった。並んでいる人は例外無く業者の格好をしており、何をするにも実に手際が良い。場違いな雰囲気満点の私は、ここでも係の人に懇切丁寧な指示と説明を受けながらひとつひとつ検査を受けて行ったのである。

構造変更申請は、通常の車検(継続検査という)と異なり、車の高さ幅長さ、室内サイズ、ガソリンタンク容量、残存ガソリン量などを計測した上で、前輪および後輪にかかる重量を計測されるのである。ここで計測された値を新たに発行される車検証の記入するのである。

さて、私はいったい何を改造したのでしょう?

それは「乗車定員」を4名から2名へと変更したのである。この変更に伴い、左右の後部座席を取り外し、シートベルトも左右共に取り外したのである。これで完全な2シーター車になりました。

ではなぜ定員を変更したのでしょう?

それは、全くの無用の長物である後部座席を消し去りたかったからである。

これで、夜中に走っていて、ふとルームミラーを覗くと後の座席に見知らぬ髪の長い…、という事態が避けられるのである!!

安いな…

 

検査費用は法定料金で1,400円、これに重量税の6,600円、自賠責保険の21,140円を入れて、総額29,140円で構造変更申請と車検が完了しました。安い!!