2020年11月6日

森林伐採

 昨年は北側の広大な森林が伐採されたが、今年は東側の森の伐採が始まったのである。

 北側の伐採は、冬期の風向きが微妙に変化して雪の吹き溜まりが出来易くなるなど、あまり好ましい変化では無かったのだが、東側の伐採はどちらかと言えば歓迎すべきものであった。

この辺りでは年間を通して西風が多く、時々北風が吹くといった具合なので、東側の森が無くなったところで生活に大きな変化は無い。それどころか、その森が遮っていた風景が良く見えるようになるという嬉しい副次的な恩恵がある。

それは、

我が家の東側に見えるはずの阿寒富士

 雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士の3つが我が家の東側に位置するのだが、我が家とこの山々との間にはやや標高の高い場所に森があり、そのせいでさっぱり見えないのである。

冬になると、落葉のせいで森に隙間が出来るせいなのか、なんとなくその姿を見ることが出来たのであるが、まあ見える内に入らないな…。

9月のある日、何となく東側の方から木を切るような大きな音がし始めた。音はするけど姿は見えず、どこをどうやってきるのかさっぱり分からなかったのである。

数日後、巨大な伐採マシンの姿が見えたと思ったら、あれよあれよと言う間に視界に入る木々が伐採されて行ったのである。

やや高い所にある森林

何となく間引かれたよう

さらに木が減った

斜面に道が出来ていた

森の手前側の伐採が終わった頃から、斜面の辺りが姿をあらわして作業車が見えるようになり、さらに斜面を掘削して重機が通ることが出来る道幅の道路が出来ていた。道路が出来ると後は一気に伐採が進み、かなり視界が開けた状態になったのである。重機ってすごいな…。

さて、最大の関心事である阿寒富士の眺望だが、こんな感じ…。

刈り残しの木が邪魔

 期待通り、玄関を開けたら目前に阿寒富士が姿が見えるようになった。しかしである、その姿は数本残った木々に邪魔されてしっかりとは見えないのである。なんであそこだけ切り残したのかな…。

よく見ると、カラマツなどの木材としての価値のある木々だけが伐採対象だったようで、雑木である広葉樹はそのまま残して行ったようである。

このまま冬になれば邪魔な広葉樹の葉も落ちてもう少しだけ見通しが良くなるかもね。

 

2020年7月25日

自由を求めて…

今朝、散歩へ行こうとしたらロプノールが急に庭の西端の方へ向かって吠えだしたのである。

以前も猫やキツネが来たり、大きな物だとエゾジカが来たりした時も同様に吠えていたので、きっと何かの動物でも来たのだろうと呑気に構えていた。あまりにも執拗に吠えるので、なんか嫌な予感がしながらも庭の端へ行ってみると、そこに見えたものは大きな動く物体であった。

十数頭の大きな動物が一斉にこちらを見ながらゆっくり近付いてくるではないか!

一瞬、何だか良くわからなかったが、良く見るとそれは100m先からこちらを見ている牛達であった。

100m先に何かいる
隣接する畑の中に…

こっちを睨む十数頭のウシ達

牛そのものは見慣れてはいるが、そこは普通の畑であり放牧地では無いのである。そんなところに牛がいる訳がないので驚いたのである。ひょっとして急遽放牧地にでも変更したのかとも思ったが、周囲に柵らしきものは見当たらないし、少なくとも昨日の時点では工事などは行われていなかったのである。

謎の牛たちは我が家の手前で進路を南に変えて、群れでゆっくり畑から畑へと移動して行ったのである。

周囲には人の姿も、運搬車らしきものも見当たらない……。どこから来た牛なんだろう?何故そこにいるのだろう?何をしているんだろう?

そのまま私とロプノールは牛達と平行する道路を歩いて散歩へ出かけ、同じ方向に動いている牛達と200m程距離を保ったまま、1Kmほど一緒に移動していた。

牛と共に平行移動中

さらに隣の畑へ侵入する牛達

面白そうなので、十字路を右折して牛のいる方へと進んでいると、前方から慌てた様子で2台の4WDバギー車に乗った作業員らしき人が前方から血相を変えてやって来た。どうやらこの牛達はどこかから脱走してこの畑に入り込んだというのが真相みたい。

バギー車に追い立てられる牛

2台のバギー車に挟み撃ちされる牛

結局、ものの10分程で2台のバギー車が牛をまとめて畑から追い出し、車道へと追いやったのである。その後、どうやって連れて帰るんだろうかと心配になっていたが、牛も慣れたもので路上で待機していた軽トラに先導され、後方から追うバギーに挟まれるようにして車道をゆっくり歩いていた。ハーメルン…?

車道を隊列を組んで移動する軽トラ・牛・牛・バギー

この牛達は、この先にある公共肥育牧場からやって来たようで、ここまで3Km近くもの道のりを観光客の車と接触することも無く、のんびり脱走劇を楽しんで来たみたいである。そこで道路脇の牧草畑を見つけて侵入して道草を食っていたということだな。モグモグ食ってたぞ。

ちなみにこのバギー車は4WDで悪路もへっちゃらな大排気量車で広大な牧場では大活躍なのだが、実は公道走行が認められていない車両である。ウインカーも無いし、もちろんナンバープレートも無い。当然、保険も未加入だし安全装置もついていない。こんな車で3Km先から堂々と公道を通ってやって来たのか…。

2020年5月31日

絡む

周辺では相変わらず凄まじい勢いで植物が成長している。もう辺り一面、緑一色である。

いつもの散歩道の傍らに、これまたすごい勢いで成長している奴がいるのである。それは、蔓植物の何か、恐らくツルウメモドキではないかと思うのだが定かでは無い。

こいつもツル植物の例に漏れず接触屈性を持っており、成長と共に手当たり次第に相手に巻き付くのである。高くしっかりした樹木を見つけることが出来た奴は幸せなのだが、掴んだ相手が悪いと空振りであったり相手と共倒れになったりするのである。そして、この散歩道にいる奴が掴んだのは、ただの枯れ木それもとても細いものであった。当然、身を委ねることも出来ず、道端で共倒れになり、方向性を失ったまま漂流としか形容の出来ない状態になっていたのである。

それでも立派というか根性があると言うのか、こいつの先端部分は今度は自分自身に巻き付き始め、発見した時は毛糸玉のような縺れまくった状態だったのである。

放っておいても良いのだが、なんだか気になって先端部分を丁寧にほぐした上で、周辺にこれ以上丈夫なものは無いであろう道路標識に添わせてあげた。
丁寧に巻き付けてあげた
ほぐした先端部分は、植物の成長ホルモンであるオーキシンがあっちゃこっちゃに出て、接触部分と非接触部分がごちゃまぜになってしまい、天然パーマのような状態に変形していたが、成長途中ということもあってそれなりに柔軟性が残っており、なんとか金属棒にそって巻き直すことが出来た。これで秋まで元気に成長できるであろう。

根元に枯れ枝もついて来た…
この作業をじっと見ていた奴がいる。そいつはオオジシギであり、毎年同じ電柱のてっぺんに登り、毎日じっとこっちを見るのである。まあ我が家の庭に住んでいる同居鳥だからそれほど不思議では無いが、何か目的があって見ているのかな?

定位置にいるオオジシギ
フフフ、蔓を助けていましたね、見てましたよ…
翌日、散歩の途中でツルウメモドキを確認したが、標識の支柱から外れてしまうことも無く、無事に定着した様子である。先端部分も心なしか更に伸びているような気がする。きっと喜んでいるんだろうな。

はっ!今夜あたりやって来るのだろうか?

恩返しに…。

ツル(鶴)なら機織りしてくれるけど、ツル(蔓)はどうするんだろう?やっぱり夜中にやって来て玄関の戸を叩くんだろうか?

まあ、鶴のように家の中に入って来て部屋を占領された上に「覗いてはいけません」と言って夜通し大きな機械音を立てて機織りされるのもあまり嬉しくは無いが、玄関を開けた途端、無闇やたらと絡んでくるだけだったら嫌だな…。