2012年10月31日

積み重ね


ブログの更新もせず、あーでもない、こーでもないと言いながら考え続けたある部分の構造がやっと決定した。

それは天井である。

そう、昨年の夏、何も考えずに一気に解体した部分だ。リフォーム関連の資料にも、天井だけは手を出すなと書かれている。「壁や床は何とかなるが、天井の構造だけは素人には極めて困難である」という記述を読んだのは、我が家から天井がすっかり姿を消した後であった。

普通の家の天井だと、難しいながらも何とかなる。問題は、寒冷地の断熱構造を天井の上(裏?)に作ることである。無造作に大量のグラスウールを放り込んだり、スタイロフォームをチマチマ貼って行くという手も無くは無いが、どちらも嫌である。かと言って代替案がある訳でも無い。こんな状態が昨年から続いていたが、先日やっと名案が閃いたのであった。

天井裏の不気味な物体
何とも説明がつかない不気味な状態になってしまったが、半年間に及ぶ実験結果を踏襲したものである。何とかなりそうな雰囲気が無くもないが、他に類を見ない構造だと言う点で既に不安度が満点…。

室内から見た天井もどき
この半年間で、基礎、土台、床、壁と積み上げて来て、やっと天井(と呼べるかどうか…)に到達しそうなところまで来た。本来の天井部分は完全に無視して、桁と呼ばれる天井と屋根の間にある空間を潰して天井の代わりにしたのである。深く考えず、素人が思い付いたままを積み重ねて行った結果がこれである。

計ってみると天井高は3mを越えている…。どうしよう?悩んでも仕方が無いので、トランポリンでも買って来るか!

2012年10月5日

番外地宅配

ここが番外地であると判明してからどうしようか迷っていたが、ものは試しに宅配便を頼んでみることにした。ネットで商品を買って、この番外地へ宅配をしてもらおうという魂胆である。

果たして、物は届くのであろうか?

ブラウザ上で商品を選び、氏名、携帯電話番号、番外地住所を書いてポチッと購入ボタンを押してみた。金額は5万円程度であり、決して少ない金額では無い。初めての購入客であり、支払いは着払い。怪しいと言えばとても怪しい注文である。おまけに住所は番外地である。

もはや買った物そのものより、それが番外地へ運ばれるものかどうかの方に興味が湧いて来た。

数日後、携帯電話に連絡が入り、宅配業者がやって来た。

本当にやって来た!
番外地ではあるものの、住所の代わりに道順を書いておいたので注意深く読めば場所は分かるはずである。

普通に対応
愛想の良い運転手が普通に対応してくれた。住所が分かり難かったのではないかと聞いてみても、どうやら良くあることのようで不思議でも何でもなかったらしい。

庭先をくるっと回って
普通に出て行った
書いた住所は、「北海道○○町△△線北の突き当たり。○○牧場の隣」である。これで配達してくれた宅配業者もすごいが、これで注文を受け付けた業者もすごいな。だって代金着払いの注文でこの住所だ、私が出荷担当だったら絶対に販売したく無い注文である。悪戯の可能性が90%じゃないのか?


寒冷地用水道パイプ
接続用継手
購入した部材は、寒冷地用の10mm厚の保温パイプである。通常の架橋ポリエチレン管に保温材が巻かれた水道用のパイプであり、通常品が5mm厚であるのに比べて2倍の厚みである。きっとこの極寒地の気候にも耐えてくれるであろう。

宅配業者の人は、一度運んだ住所は登録されるので配達担当者が変更になっても問題無いと言っていた。おまけに、他社でも同じような対応なのでやはりこの住所表記で問題無いらしい。

ちょっとこの注文方法が気に入ってしまったので、今後も使ってみようと決心したのであった。

2012年10月1日

収穫


今年もトウモロコシの収穫時期がやって来た。農家にとっては牛の食糧を確保する重要な行事である。

巨大カッターで切る
3段重ねのカッター
しかし、我が家にとっては高見の見物である。

なぜならば、

運転席からの眺め
運転席からの眺め
巨大トラクターの屋根より高い運転席
本当に高い所から見ているからである。

ええ、春に乗せて頂いた業者さんのご厚意で、再び秋の収穫期にも乗せてもらいました。まあ、何度乗っても飽きないし眺めは抜群、なんと言ってもこの視線の高さで畑や農作物を見る機会なんて滅多にあるもんじゃ無い。我を忘れて長時間ドライブを楽しんでいました。

粉砕されたトウモロコシ
拡大図
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刈り取られたトウモロコシは、機械の中を通る間に粉砕され屋根の近くに設置された排出パイプを通って、隣を併走するトラクターが牽引する収穫カゴめがけて噴出する。

この作業を見るまで知らなかったんだが、トウモロコシ(デントコーン:人間が食べても美味しくない)の実だけを牛の餌にするのでは無く、茎も葉も全て一緒に粉砕してサイレージ(発酵させた餌)にするそうだ。

クマは綺麗に実だけを食べていたが、牛は全部を余すところ無く食べるんだな…。私も食べてみたが、とても不味かった。

北海道に旅行で来ていた頃は、道端で売られているスイートコーンのイメージと広大なトウモロコシ畑が直結していたが、こうやって考えてみると北海道で目にするトウモロコシ畑の殆どが牛用のデントコーンであり、人間用のスイートコーンはあまり見る機会が無いということだ。

翌日、今度は我が家の目の前の畑の収穫が行われることになり、今度はさらに上から見物することになった。

入口から入ってくる巨大機械
デカイ
広大な畑も一気に刈り取る
長距離噴射
我が家の庭が邪魔そう…
すごい勢いで収穫が続いているが、これだけの量となると幾つかは苅り残しや機械からこぼれてしまうものもある。通常は野鳥や動物達の格好の餌になるのだが、今年は私達が目ざとく拾い集めたのである。冬場のリスの餌付けに使おうという魂胆である。でも、どう見てもトウモロコシ畑に侵入する泥棒にしか見えないけど…。


とうもろこし泥棒
もちろん、畑の持ち主には了解済みだよん。