2013年5月20日

天井作り

建築ネタから遠ざかって久しいが、途中で止めてしまった訳では無い。一応、コツコツ作業はしていたのだが、ブログには書けなかったのである。
それは何故か?

昨年10月、天井を作り始めたと書いたが、今月やっとその天井が完成したのである。そう、半年以上も天井だけを作っていたので、作業内容に何の変化も無く、書くことが無かったのである。書いたとしたら、

今日:今日、天井を作っていた。
翌日:今日、天井を作っていた。
翌々日:今日、天井を作っていなかった。
翌々々日:今日、天井を作っていた。
翌々々々日:今日、天井を作っていなかった。
以下、半年間繰り返し…

素晴らしい言い訳である。

最初の1枚(昨年10月)
最後の1枚(今年5月)
結局、54枚の天井板を張るため、骨組み、補強、断熱構造の造作、柱位置の計測、板の切り欠き、取り付けなど、始めた当初は想像すらしていなかった作業が次から次へと出現し、その度に悩みながら作業を続けたのであった。お蔭様で同じ取り付け方法の天井板は1枚も無いという、行き当たりばったり工法を敢行したのであった。

14ヵ月前に完成した階段
 部屋のど真中に付いていた変な階段も、天井へ抜けるように見えてますますその怪しさを増した。

これでやっと一段落し、次の作業へ進めるのであった。先は長い。本当に長い。

環境破壊

最近問題になっている環境破壊であるが、ついのその魔の手は我が家にも忍び寄って来た。いや、大きな音とともに派手にやって来たのである。
我が家の裏庭は牧草地であり、その面積は東京ドーム2個分である。その周囲は深い森で囲まれており、視界の中に家どころか人工物が何も無い自然が広がっている。今の季節はそれほど綺麗では無いが、暖かくなると綺麗なグリーン一色になる。

4月の景色
8月頃
10月頃
この左手の方に見える森は、昨年のヒグマ騒ぎの時に罠を仕掛けた場所である。また、私達が行者ニンニクを採取する秘密の場所でもある。

その森に突然アイツがやって来たのであった。

森林伐採マシーン
妙な音がするなと思って見てみると、そこには森林伐採用の重機が蠕いていたのであった。何をしているんだろうと考えるまでも無く、これは森林を切っているのである。森をどれだけ切るんだろうと不安になり、近くにいた作業の人に聞いてみたのであった。

「ああ、この森全部切るんだよ。ほら、あの端っこまで全部ね」という回答であった。

だんだん重機が迫って来て

あっと言う間に
丸太の山が出現した
無くなった森の反対側から見える我が家

この森があったお蔭で、庭を裸で歩こうが変な車で走り回ろうが誰にも気兼ね無く思う存分楽しめたんだが、無くなったせいで1Km先の道路からちょっと見えるようになってしまったではないか。なんという環境破壊だ…。

もらった
まあ、無くなってしまったものは仕方が無い。この巨大な環境破壊ではあるが、物事はポジティブに考えた方が楽である。作業の人に余った木を譲ってくれるように頼んでおいたら、いくつもの山にしてまとめておいてくれた。これで当分薪には困らないよ。

森の深いところにあった行者ニンニクも、この環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していたが、私達が救助の手を差し延べて庭に移植したので安心である。

昨年、大騒ぎしたヒグマも移動に使っていた森が無くなったので、もう我が家に近付けないようになった。

という、今年の春の大きな出来事であった。

移植

敷地の隣に山菜の王様である行者ニンニク(アイヌネギ)が群生する小川がある。そう、昨年ヒグマが出没した辺りである。そこの行者ニンニクが絶滅の危機に瀕していたので、我が家の救助隊2名はスコップとバケツを持って救出に駆けつけたのである。
根元の土と共にスコップで掘ってバケツに放り込む。いわゆる「根こそぎ」というヤツである。庭の一部を開墾し、そこへ移植作業を行う。

救出した行者ニンニクと開墾
果して野性の山菜が庭に根付くのであろうか?ギャラリーも心配そうに覗き込んでいる。

我が家のクリスマスツリーに住むギャラリー
中は二階建てなのか?
もしうまく根付いて、大きく育ってくれたら、来年から自宅で行者ニンニク狩りが出来るかも知れない。う〜ん、なんて贅沢なんだろう。金額に直すと(直す意味がわからんが…)いくらに匹敵するんだろうか?山菜の王様だし、北海道のスーパーではちょっと入ったパックが350円位の値が付いているので、時価総額5千万円くらいか?

帰りに近所のスーパーへ寄ってみると、早速パック入りの物が売られていた。ふむふむ、きっと高額な値札が付いているのであろうと思って見てみると、たっぷり入った大入袋状態で100円という、驚愕の事実に遭遇したのであった。

たっぷり入って100円…
立派なギョウジャニンニク
持ち帰って数えてみると、立派なものが84本も入っていた。1本が1円19銭…。

大きく夢が膨らんだ我が家の山菜庭園は、時価総額がわずか12円程度だったことが判明し、たった10本の行者ニンニクを庭に植えただけで大きな夢を持った私達はなんて平和なんだろうと、その幸せを噛みしめたのであった。

2013年5月2日

おかえり

今年もペモペモが帰って来た。

先週末、10羽程度の団体で無事に帰還した。冬の間をどこで過ごしたかは定かではないが、図鑑に書かれているようにユーラシア大陸へ行っていたのか、渋谷辺りで雀と遊んでいたのかも知れない。

雛の頃に遊んでいた木にとまるペモペモ



至近距離を歩くペモペモ

この鳥がシマアオジであるのは間違い無いのだが、このシマアオジがペモペモであるかどうかは確証が無い。普段は団体で群れているが、私達が近付くと他のシマアオジが飛び立つのにもかかわらず、この鳥だけがそこに留まるのである。さらに近付くと逃げてしまうが、遠くに飛び去る訳でもなくちょっと離れるだけだ。こちらが離れると逆に近付いて来る。また、口笛を吹くとピーと鳴く。まるで返事をしているようなタイミングである。

これだけを見ているとペモペモであると感じるのだが、やはり確信が持てないのである。名札がついている訳では無いし、顔に特徴がある訳でも無い。雛の時に放鳥したヤツが育った場所をずっと覚えていて毎年戻って来るだろうか?それとも、毎回異なるシマアオジの団体が適当に我が家へやって来ているだけなんだろうか?

とにかく、1匹だけ妙にフレンドリーなシマアオジが毎年我が家にやって来るだけで満足である。

警戒心が欠落した鳥
 フレンドリーな鳥といえば、このハシブトガラやゴジュウカラなどもフレンドリーな奴である。近付いてもまったく逃げないし、手に餌を乗せてやると自ら飛んで来て食べる。野性の手乗り鳥…。