今年の春先、近所の人から「お宅のペチカ(薪ストーブ)用にうちの森の木をあげよう」と言われていた。薪が手に入るのは嬉しいのだが、木を切ることもその木を運ぶ手段も技術も体力も道具も何も無い私はどうすれば良いのか分からないまま時間が過ぎて行った。その後も何度かそんな話が出て来たんだが、やはり何の解決策も思い浮かばないまま夏になり、秋になった。
11月も終りに近付いたある日、突然我が家の庭に薪が出現したのである。
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大量の木! |
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ダンプカーで10杯分! |
もう辺り一面大量の木で埋め尽くされていた。
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切った木をトラクターで持ち上げて |
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ダンプカーに載せて |
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運んでくれた |
木を切って、積んで、運んで、庭に降ろすところまで全て森の持ち主がやってくれたのである。私がモタモタしている内に、話だけでなく作業も進んでいたのであった。
当初の話では、森から木を切って畑の横に置いてもらった後は、自分で小さく切ってゲンヤー号で少しずつ運ぶという段取りであった。しかし、いつまで経っても何も出来ない私を見兼ねて運搬までしてくれたと言う訳であった。どうもありがとうございます!
結局、他の人達にも声をかけてくれて、私を含めて4人で残りの木をもらうことになったのである。その中には林業経験者もいるし、何より森から木を切って運び出す技術と体力と道具を持った人ばかりだったので大変助かりました。
1人目:4WD車にチェーンソーを載せて来た
2人目:4WD車にチェーンソーとウインチを載せて来た
3人目:4WD車にチェーンソーと斧、ロープを載せて来た
私:2WDのゲンヤー号で森の入口にすらたどり着けなかった
そう、チェーンソーすら持っていないのは私だけでであった。おまけに道路から森まで1Km程あるんだが、当然未舗装(と言うより畑の中)なので4WD車以外は走れない。何の道具も持たず、入口付近で途方に暮れている私であった。
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この森の木を全部もらった |
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少しずつ切り出している |
これから週に2回程みんなで集まって木を切り出す作業を続ける予定である。4人でこのペースで切ってもかなりの時間がかかるであろう。しかし、伐採期限は3年間なので何とかなるかも知れない。
それにしても、自分の必要なものが何の努力もせずに向こうからどんどんやって来るこの環境は素晴らし過ぎる。なんてラッキーなんだ!
問題は一つだけある。それは、まだ薪を燃やすストーブが完成していないということだ。完成どころか、まだ何も作っていない。材料だけが昨年から放置されたままである。一体いつになったら完成することやら…。ペチカが完成する頃には薪もきれいに乾燥しているだろう、と負け惜しみを言っておこう。